8月30日からスタートした国内最大規模を誇るファッションの祭典「Rakuten Fashion Week TOKYO」の期間中、日本ファッション・ウィーク推進機構と三越伊勢丹の共催で、20トンのリーバイス® 501®のユーズドストックをアップサイクルする「デニムプロジェクト」が渋谷ヒカリエにて出展。
デニムプロジェクトとは
「デニムプロジェクト」は2021年春からスタートし、アップサイクルによってファッションを取り巻く社会課題と向き合っている。
約3万本近くにのぼる20トンの「リーバイス® 501®」を所有する足立区のアパレル下請け工場の株式会社ヤマサワプレスと協業し、プロジェクトに賛同・想いを共にした百貨店、セレクトショップ、アパレル企業、デザイナー、クリエイターなどと一緒に未来のファッションを紡ぐ取り組みを進めている。

出典: ライター撮影
今回行われた展示ではパネルによる活動内容紹介やインスタレーションを公開。
ユーズドデニムを一本ずつ大切に洗っていく

出典: ライター撮影
ヤマサワプレス社の職人たちが洗う前のリーバイス®501®をカラー別、年代別、状態別で手作業で仕分けていく。
1980年代にショートパンツが大流行したため、リーバイス®501®をカットオフしてショートパンツにしたものが非常に多く、今回集めた20トンのうち10トンはレッグパーツ(膝から下のみ)でした。
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20トンのなかにはリーバイス®501®ではないデニムも混じっているが、レッグパーツのみでタグがなくても、ヤマサワプレスの職人たちはシルエットやカラーで本物かどうか目利きで判断し、本物だけを仕分けていくという。

出典: ライター撮影
仕分けしたデニムは最初におよそ60度のお湯につけて汚れを浮かせ、一本ずつブラッシングして洗い、その後洗濯機にかけたのち、手作業で一本ずつ乾燥させ、リーバイス®501®を蘇らせていく。

出典: ライター撮影
ヤマサワプレス社は、レッグパーツなどのリーバイス®501®をテキスタイルといった素材としてデニムプロジェクト協業企業に販売していく。
コラボレーションを通じて蘇るリーバイス®501®

出典: ライター撮影
さまざまな場所、年月を旅してきたリーバイス®501®。廃棄されるはずだったデニムがもう一度蘇り、新たなリーバイス®501®として生まれ変わっていく。
すでに30ブランド以上の参加が決まっており、来年2022年の3月頃には新しく生まれ変わったリーバイス® 501®が見られる予定。あなたの好きなブランドもジョインしていくかも。引き続き今後の取り組みにも注目したい。
ヤマサワプレスさんが輸入した20トンのデニムは、世界のヴィンテージマーケットを旅してきてどこでも買われなったリーバイス®501®です。デニムを洗うという文化がない時代から着古されたものや、どろどろになっていて売れ残ったもの、破棄寸前のものなど世界中から見放されたデニムをヤマサワプレスさんがていねいに一本一本手作業で洗い上げました。
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