オンラインショッピングは、いつでも自分のタイミングやリラックスしながら買い物ができるし、持ち運ぶ荷物がかさばらなくて済むのもうれしい。だけど試着ができないから、下着の購入は躊躇したり、失敗した経験があったりするひとが多いのではないだろうか。でもどうやら、オンラインは自分に合うものを買うチャンスにもなるのだとか。
そこで今回は、ランジェリーバイヤー・プロデューサーの九冨里絵さんに、オンラインで下着を買うときの、失敗しないテクニックを教えていただいた。
オンラインで可愛い下着が増えてるけどなかなか試着なしで買う勇気が出ない…

出典: 九冨さんご提供写真
ちゃんとフィッティングをしたのに、家では合わなかったという経験をしたことのあるひとも多いのでは? その原因の多くは、緊張や、少しよく見せたくていつもと違う自分になってしまうこと。
いつもは猫背なのにフィッターさんの前だと背筋を伸ばしすぎてしまったり、少しでも大きいカップを言ってもらいたくて、見栄を張ったり体に力を入れてしまったり…。
「ドキリ、」確かに思い当たる節があるのではないだろうか。どちらのサイズにしようか迷ったときは、アンダーを小さくして、カップ数を大きくすることもよくあるかも…。
だけどオンラインなら、自分でぴったり合うものを買うチャンスです!緊張しないで買えるし、現実を見て買えます!
無理をしないで、自分にあった下着をいまの現状で買った方がいいですよ。
コメント: 九冨里絵さん
もしかしたらこれから痩せるかもとか、もしかしたらちょうどいい感じになじむかもとか…。過度な期待を自分にかけないようにしてみよう。自分とかけ離れる下着は買わないことがオンラインでの失敗を防ぐ方法であり、その方が自分にとって優しい選択といえるのだから。

出典: 九冨さんご提供写真
ポイント1、買い替え頻度を考えて買える値段のものを買う
あまり失敗しない方法をとるからとはいえ、まず前提として、清水の舞台から飛び降りるような買い方は危険だと思います。返品ができる商品や、無理がない価格で買うのがおすすめですね。
コメント: 九冨里絵さん
いざ購入を決めると、なぜだか気が大きくなって、一気にたくさん買ってしまうなんてこともある。そんなんときはいったん立ち止まって、下着のワードローブについて考えてみよう。
次の年には買い換えたり、1年ぐらいでダメになったりしても、後悔がないものを買うといいですよ。
コメント: 九冨里絵さん
洗濯や管理を丁寧にしていても、つねに体を包み支えているから、傷んでしまうのは逃れられない。どんなにお気に入りの下着でも消耗品と心得て、7〜8枚を1年で着回す計画で購入してみよう。
また、上下セットで揃えて着たいなら、ショーツは2枚買っておくといいみたい。ショーツは座っているときに傷みやすいので、ブラを最後まで楽しみたいひとは、その方が安心なのだとか。

ポイント2、サイズを無理しない
けっこうサイズは変わるので、過去のサイズではなく、いまの自分でもう一回測ってから買うといいですよ。測るときは、自然な姿勢の自分で測ります。
体勢は、薄手のブラをつけて測るのがおすすめです。
コメント: 九冨里絵さん
まずアンダーを測るときは、猫背を無理して立たせてもいつもの体と変わってしまうが、ある程度きちんとまっすぐ立って、自然に背筋を伸ばすくらいで立つのがいいみたい。
トップを測るときは薄いブラをつけた状態で、自然にトップを測るようにする。このときメジャーが下がらないように、平行に、鏡を見ながら測るとよいのだとか。
サイズを決める際に間の数字だったら、より近い方を選ぶようにしてみよう。

出典: 九冨さんご提供写真
ポイント3、ノンワイヤーがおすすめ
プラスマイナス5cmくらい許容するブラが出始めていて、そういうブラをオンラインでは選んだ方がいいですね。1カップくらい変わっても大丈夫なデザインを選ぶといいです。ワイヤーがあってカップサイズがちゃんとあるブラは失敗しがちなので、S、Mなどのサイズ展開のノンワイヤーがおすすめです。
コメント: 九冨里絵さん
ノンワイヤーは対応カップに幅があるから、オンラインショッピングでも失敗しにくいのだそう。また、ワイヤーブラはブランドごとにかたちなどが違うから、他のブランドで測ったサイズを使い回すのは避けた方がいいみたい。カップがちゃんとあるブラをオンラインで買うときは、覚悟が必要そうだ。

出典: 九冨さんご提供写真
自分で測るとなると、なんだか恥ずかしいというか現実を叩きつけられるようで、身がすくんでしまう。だけどまず自分を測ることが、自分と向き合う第一歩にきっとなる。どんな数字や形でも、それがいまの真実の姿であり、この世にひとりしかいない大切なわたしなのだから。
悩みすぎず、見栄を張らず、無理をしないことが、オンラインで下着を買う秘訣であり、心地いいライフスタイルへ向かう術なのかもしれない。
オンラインでもポイントさえおさえておけば、あまり失敗せずに買うことができますよ。逆に直接買っても、フィッティングしたときには合っていたけど、家に帰ってつけてみたら合わないという声もよく聞きます。
コメント: 九冨里絵さん