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うわ、よくやっちゃってるかも…。美容皮膚科医が絶対にしない「NGな美容習慣」【#7】

秋になって肌の乾燥やマスクによる不調などで、スキンケアを念入りにしてない?でも実は、いまやっているケアの中には、肌にとっては負担なこともあるのだとか…。

今回は、美容皮膚科・漢方皮膚科・アレルギー科の野本真由美クリニック銀座の院長・野本真由美先生に、ご自身が絶対にしない美容法を教えていただいた。

美容皮膚科と漢方はトレンドになりつつあって、学会で講演テーマになったり、美容雑誌でも特集が増えたりしているから、肌悩みがあるひとも美容好きのひとも要チェック!

NG:表情筋を鍛える

筋肉を拘縮(こうしゅく)させているとシワができやすくなり、それを取るために筋肉をリラックスさせるボトックスを打つので、逆のことはしないように気をつけています。

コメント: 野本真由美先生

フェイスラインの引き締めやエイジングの予防に、口を大きく開けて「アーー、ウーー」など、表情筋を鍛えてない?筋肉を持続的に収縮させる動きをしていると、逆にシワができやすくなってしまうのだとか。

クリニックでシワを改善させるためにお金をかけてボトックスを打つのに、家でシワをつくってしまう行為をしてしまうのは、もったいないのだそう。

NG :フェイスパックをする

わたしは生まれてから一回も、フェイスパックはしたことがありません。肌は強力な疎水基で、水分は内側から外側に送り出すという働きがあります。皮膚の強い方は角質が長時間水浸しの状態に耐えられますが、敏感な方はパックの連日使用は避けたほうがよいでしょう。

コメント: 野本真由美先生

周りが海に囲まれて、地面を掘ると水が湧き、水で炊いたお米やお浸しなど水浸しのものを食べる、そんなもともと肌に水をもちやすい日本において、美は水との戦いなのだとか。

日本に住んでいると湿気やむくみといった水の不調を感じやすいように、肌も外からの水の取り込み過ぎはトラブルの元になるのだそう。

パックをしてはいけないというわけではなく、パックをしたら気持ちが癒されるひとはしてもいいと思います。わたしは内から外へ、自分で潤う肌を目指しています。

コメント: 野本真由美先生

野本先生の美容は、あれはダメこれはダメではなく、「わたしにとって必要かどうか、そのひとにとって必要かどうか」を見極めているみたい。憧れのあのひとにとっていいものが自分にも合うとは限らないから、お手入れは正しい知識をもとに、自分の肌や心の声を聴いてあげよう。

NG:お風呂で毛を剃る

出典: shutterstock.com/ja/image-photo/closeup-shot-beautiful-female-legs-hands-796050196

わたしたちの肌は、コンクリートにバーンとぶつかってもなんともないのですが、横すべりさせるとすぐ皮膚が傷になります。特に入浴中はその影響が大きくなるので、入浴中の毛剃りはしないようにしています。

コメント: 野本真由美先生

肌は縦の力には強いけど、横の力には弱いのだそう。

確かに、アザになるほど強く体をぶつけたときでも肌は切れていないのに、少し摩擦が加わっただけで簡単に切れて傷になってしまう。つまり毛を剃ることは、肌への負担が想像以上に大きいみたい。

しかも、肌は濡れているときにさらにダメージを受けやすくなるので、特にお風呂での毛剃りは、角質が膨張して皮膚が傷つきやすいので危険なのだとか。

NG:スキンケアを3アイテム以上つける、油をつける

皮膚に適したアイテムはひとそれぞれ違います。1つのアイテムをつけたら一度手を置き、月経周期や季節なども考えて「その時の最小限」でスキンケアを行うようとよいでしょう。3アイテムを目安に、特に油分の多いアイテムが多くならないように気をつけています。

コメント: 野本真由美先生

もっときれいな肌になりたいと思うと、「アイテムを増やした方がいんじゃないか?」と考えてしまいがちだけど、スキンケアには有効成分だけでなく、防腐剤、PH調整剤、香料など多数の化学物質が含まれているのだそう。

必要以上にたくさんのアイテムを塗り重ねることで、添加物に反応して肌が荒れてしまったり、肌が自ら健やかになろうとする力を封じてしまったりして、たくさん塗らないといられない肌をつくってしまうことがあるみたい。

「塗れば塗るほど、さらによくなる」と考えるのは西洋的な考え方ですが、
日本人は「人によって、時期によって、丁度いいはみんな違う」という東洋的な考えを引き継いできました。

コメント: 野本真由美先生

確かに風邪で病院へ行くと、抗生物質や喉の痛み止め、鼻水止めなどの薬が処方されて、その薬で胃が痛くなると胃薬が追加され…薬がどんどん増えていく。そうすることで身体がよくなると考える西洋医学は、足す美学なのだそう。

一方、そのひとのちょうどいいところまでシンプルにしてみる東洋医学は、引く美学なのだとか。

どっちがよいか悪いかではなく、考え方の違い、物差しの違いなんです。

コメント: 野本真由美先生

西洋医学と東洋医学の両方からアプローチする医師だからこそ、両方の知識とご自身の肌を理解した上で、余計なものはつけない選択をしているのだそう。それは油も同じみたい。

肌は内臓と違い、常に空気中の酸素や大気汚染物質に触れ続けているので、分泌された皮脂や塗った油性成分の質によって、酸化、つまりサビが生じやすい臓器です。

コメント: 野本真由美先生

余分な油は肌がサビる原因になるのだそう!

中国や韓国などの大陸気候では、黄砂や環境ダストの影響で肌はパサパサ&ゴワゴワになりやすく、油性成分で肌を覆う必要があるけど、周りをぐるっと海に囲まれた島国である日本は、そこまで油性成分を多く必要とする環境ではないのだとか。

出典: 撮影/玉越信裕

野本真由美クリニック銀座

大好きなたくさんのコスメに囲まれるのは至福だし、たくさん塗ってたっぷりと時間をかけたお手入れは、自分を大切にしてあげた気持ちになる。でももしかしたら、それが原因で肌トラブルが治らなかったり、自分できれいになる力を眠らせたりしているのかも。

いろいろな美容法がある中で、やらない、加えないという選択肢をもって自分のちょうどいいを知ることは、わたしらしい美容といえそうだ。

ノーマルスキンのひとは何をやっても肌が強いから大丈夫でも、アレルギーがあったり敏感な状態になっているときは特に、いまの自分に必要なものを考えてみよう。

取材協力/美容皮膚科医、抗加齢医、漢方医・野本真由美先生
野本真由美スキンケアクリニック(新潟)
野本真由美クリニック銀座

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