お部屋を片付けたいと思っても、「残すもの」「捨てるもの」を決めるのはけっこう難しい…。
お部屋づくりの工夫を教えてくれたのはライフスタイリスト・大田由香梨さん。心地よい理想の空間をつくりあげる、プロのインテリア術に迫る。
残すもの。ガラス、銅、鉄…ポイントは"重さ"

出典: 大田 由香梨さん
未来に残る、質量の重いものを残すのが◎。

出典: 大田 由香梨さん
時代を超えて愛されるヴィンテージ家具は、そのストーリーも含め"重み"を感じるそう。
鉄でできた足にガラスの天板のVintageテーブル、イギリスの50年代のチェスト。我が家には、見るからに重そうな、質量の重い家具が多くあります。Vintageの家具が好きなんですね。
Vintageの家具は一期一会。長い年月と長い旅をして、我が家にたどり着いたもの。わたしの人生の時間をともに過ごし、また、別の世代へと繋がっていきそうな、そういう重みのある家具が大好きです。
コメント: 大田 由香梨さん
壊れやすく、取り入れるのを躊躇してしまうガラスや陶器。でも大田さんにとっては、「自分の所作を美しくしてくれるもの」。
ガラスや陶器など繊細な素材は、おてんばなわたしにはとても重要な役割をしています。(笑)
壊れやすい認識があるからこそ、日々の生活が落ち着いて、丁寧になるんですよね。絶対に壊れないWOODのテーブルだと、「丈夫だからいいやー」、量産されている安価なテーブルだと、「汚れたら買い替えればいいやー」。なんて思ってしまい、荒々しく扱ってしまう。
でも、ガラスのテーブルだと配膳のときに、静かに食器を置く。Vintageの一点ものだとなおさら「汚すわけにはいかない」と慎重に扱う。この小さな一つ一つが、自分の所作に染み込んでいくと思うので、身の回りに置く素材は大切にしています。
コメント: 大田 由香梨さん
愛のないものは、さようなら
プラスチック製品、愛がないもの。こういったものを意識的に排除してみると、落ち着く空間となると思います。
また、広告が絶えず放送されるテレビをシャットダウンする時間をつくってみるなどもいいかもしれません。
"愛のあるもの"、"好きな言葉"に囲まれていることが大切。自分にとってプラスになる言葉が書かれたものや、自分が尊敬するひとたちの本を眺めたとき、それを「自分が吸収している」という意識で空間をつくっています。
コメント: 大田 由香梨さん
愛のあるものに囲まれることで、お部屋にはいい運気が流れていく。
運気をがらりと変えたいときは、面積の大きいアイテムをアップデート

出典: 大田 由香梨さん
部屋の雰囲気を変えたいときに、お手軽なのは観葉植物。空間のなかに生物があると、空気の入れ換えなどに意識が向くのでおすすめです。
がらりと変えたいのであれば、面積の大きいものを。窓際の大きなカーテン、床に敷く絨毯、壁紙。運気の巡り、気持ちの感じ方も変わってくるからいいと思います。
カーテンは防音・外気温との温度調節、絨毯は防菌・防臭・防音など、機能も考慮してオーダーすると、快適な暮らしがつくれます。買い替えるときはメーカーをWebなどで自分で調べたり、業者さんにサンプルを取り寄せていただいたりして、素材をチェック。
毎回カーテンはとても良心的で丁寧に工事をしてくださる「魔法のカーテン」というサービスにお願いしております!
コメント: 大田 由香梨さん
カーテンや絨毯はオンラインでも購入できちゃうから、おうち時間にWebでメーカーを調べたり、サイズを測ったりするのも◎。
絨毯の買い替えはだいたい2年に1回の頻度。難しいオーダーでなければ自分でサイズを測り、すぐに取り替えられると思います。
コメント: 大田 由香梨さん
愛のあるものだけが並ぶ、大田さんの美しいご自宅。おうちと向き合い「残すもの」「捨てるもの」を整理して、心地よい理想の空間をつくってみて。
取材協力 Stylist/大田由香梨
わたしが好きな世界観は「永く続くもの」。時間経過で味がでるものがとても好きです。
例えばガラス、銅といった質量が重いもの。そういったものを置くと重みのある部屋になって、高級感がでやすいですよ。
コメント: 大田 由香梨さん