暖かくなってくると、誰しも頭をよぎるのが「ダイエット」。でも、ただ体重を落とせば正解というものではない。たとえダイエット中でも正しい食事をしていないと、結局リバウンド…なんて結果になってしまうことも。
過去に半年間で-5kgのダイエットに成功した経験を持つ、ベジ活アドバイザーの生井理恵さん。そんな生井理恵さんが、「ついやってしまいがちなダイエット中の間違い」をアドバイス。NG行為をしていないか、チェックしてみて。
炭水化物抜きはNG
いまやダイエットの定番ともいえる、「糖質制限」。手っ取り早く痩せられると人気があるが、痩せたいからといってすべての炭水化物を我慢するという方法はおすすめできないと生井さんはいう。
たとえば、ごはんを食べたいときは「大麦ごはん」や「玄米」などを選んでみてください。食物繊維が豊富で、腹持ちもよいので食べすぎの防止にもつながります。パンも同様に、「ライ麦パン」や「全粒粉」が入っているものをチョイスするといいでしょう。
こういったものであれば、炭水化物でも食物繊維が入っているので、ダイエットのサポートにもなります。炭水化物だからといって、何もかも拒否してしまうのはもったいないことです。ただし、適量を摂るということは心がけましょう。
コメント: ベジ活アドバイザー 生井理恵さん
野菜はレパートリーを
ダイエット中の食事と聞いて、真っ先に思い浮かぶのが野菜ではないだろうか。実は、野菜もやみくもに摂取すればいいわけではなく、食べかたのコツがあるのだそう。
野菜を食べるさいに注意してほしいのが、レパートリーを増やすことです。ダイエット中の野菜レシピというと、どうしてもサラダになってしまいがち。しかし、サラダばかりだと口さみしく感じてしまうひともいます。
すると、ドレッシングをかけすぎてしまったり、濃いドレッシングを選んでしまったりして、結果的に高カロリーになってしまうこともあるのです。野菜はサラダにするだけでなくスープにしたり、温野菜にしたりと、生野菜だけでないレパートリーを持っておくといいですね。
コメント: ベジ活アドバイザー 生井理恵さん
置き換えダイエットは注意
キャベツ・トマト・ゆで卵…などの置き換えダイエット。簡単かつ手軽にすぐに痩せられるイメージがある「置き換えダイエット」にも、落とし穴があるそうで?
痩せるからといって特定の食品ばかりを食べていると、ほかの栄養が不足してしまい、結果的にダイエットにはつながりません。置き換えダイエットに使われる代表的な食材がキャベツです。たしかに食物繊維は豊富なのですが、やはりそればかりというのはおすすめできません。
コメント: 生井理恵
ゼロカロリーアイテムも注意
ダイエットをするとき、ゼロカロリーの食品は強い味方!と思いきや、カロリーだけに目を奪われていると、大事なことを見逃してしまいかねないと生井さんは話す。
ゼロカロリーの食品でも、そのぶん糖質が多く含まれているというのはよくある話です。炭酸ジュースなどはその典型で、カロリーがゼロでも糖質が非常に多く、かえって太ってしまう原因になりかねません。
最近流行の機能性ビールも同様です。糖質オフを謳っていても、もとの商品と比較すると少なくなっているだけで、意外と糖質が多く含まれていることも多々あります。
「カロリーゼロ」や「糖質オフ」といったワードだけに惑わされず、きちんと成分表示を確認するようにしましょう。
コメント: ベジ活アドバイザー 生井理恵さん
たんぱく質を抜くのはNG
摂取カロリーを減らそうとすると、お肉などを食べないようにしようと考えるひとも多い。しかし、それでは本末転倒な結果になってしまうこともあるので要注意…。
たんぱく質を抜くと筋肉量が落ちてしまい、代謝が下がって痩せにくくなってしまいます。そのため、「手のひら1つ分」を目安に、積極的にたんぱく質を摂取してみてください。
卵やプロテインヨーグルト、納豆、豆腐などは手軽に取り入れやすいためおすすめです。たんぱく質を摂るにあたって最高のタイミングは、朝の時間帯です。日中の暴飲暴食予防にも一役買ってくれますよ。
コメント: ベジ活アドバイザー 生井理恵さん
お酒だけダイエットはNG
夕飯をお酒のみにして、ダイエットしようと思っているひとは要注意。何も食べないから痩せられると思われがちだけれど、実はその方法は間違っていると生井さんは指摘する。
夕飯をお酒だけにすると、栄養が偏ってしまいます。それだけでなく、二日酔いをしやすくなってしまうという側面もあるので要注意。さらに、アルコールによって満腹中枢が壊れてしまう危険性もあり、それがドカ食いにつながってしまうこともあります。すると、ダイエット目的が逆効果になってしまいかねません。
コメント: ベジ活アドバイザー 生井理恵さん
とはいえ、いきなりお酒を断つのは難しい…。そんなひとのために、生井さんがおすすめしてくれたのがこんな飲みかた。
お酒のチョイスに気を配ってみましょう。1番おすすめなのは、赤ワインです。ポリフェノールが豊富に含まれているので、美容効果も期待できます。ほかには、ウイスキーや焼酎などの蒸留酒を飲むといいですね。
さらに、おつまみを一切食べないというのはNGです。何も口にしないでお酒を飲んでいると、かえってドカ食いをしてしまう可能性が高くなります。そのため、アブラナ科の食材であるブロッコリーやキャベツをおつまみに食べると、悪酔いを防いだり、お酒が残りにくくなったりする効果を期待できるのでおすすめです。
コメント: ベジ活アドバイザー 生井理恵さん
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巷で話題のダイエット法を取り入れることで一時的に体重を減らすことができても、間違った食事をしたことで結果的にリバウンドしてしまっては元も子もない…。正しい知識を身に付けて、賢くきれいにボディメイクをして。
取材協力/ベジ活アドバイザー 生井理恵
痩せたい一心から、炭水化物を我慢しすぎてしまうと結果的にリバウンドしてしまいがちです。そこで、私がおすすめしたいのは「良質な炭水化物」を適度に摂取することです。
コメント: ベジ活アドバイザー 生井理恵さん