膣まわりは熱がこもりやすくムレやすい部分。ここに発生する「恥垢(ちこう)」の存在をご存知? お湯でササっと洗うだけでは落ちきらない白いカスは、ニオイの原因にもなり得るのだとか。そんな恥垢やその落としかたについて、産婦人科医の宋美玄先生に聞いてみた。
洗い残してしまいがち。「恥垢」がニオイの原因に…?
膣まわりに溜まる「恥垢(ちこう)」と呼ばれる白いカス。宋先生いわく、これがデリケートゾーンのニオイの原因にもなり得るのだとか。自分はしっかり洗えている? 洗えていない? なんでも、お湯でササっと洗うだけでは落ちていないとのこと…。
ケア方法は「指のはらでやさしくオフ」
お湯でサッと洗うだけでは落ちきらない恥垢。とはいえ力強く洗うと痛くなってしまったり、傷がついてしまうことも…。指のはらを使い、デリケート専用ソープでやさしく洗うのが良いそう。
洗いかたがイマイチわからなかったら、和式トイレで用をたすようにしゃがむといいですね。皮膚が折り重なっている部分が開きやすくなります。
小陰唇と大陰唇のあいだの溝に沿ってやさしく洗ってあげてください。ちなみに恥垢がたまる部分は小陰唇の外側なので、中までゴシゴシ洗う必要はありません。デリケートゾーン専用ソープとはいえ、膣に入らないように注意してください。
コメント: 産婦人科医 宋美玄先生
洗っても落ちにくい恥垢、見えない部分に溜まっているのでは? と神経質になるのはNG。お風呂に入ったときに洗う程度で清潔に保てていれば、それほど心配しなくて良さそう。
落としにくい恥垢ではありますが、あまり神経質にならなくても大丈夫ですよ。
恥垢のほか、意外と手薄になりがちなのが肛門周辺。便やトイレットペーパーが残りやすい部分なので、それがニオイの原因になり得ます。
お尻のケアにウォシュレットを使うのもいいですね。その対策として子ども用のおしりふきを使っているという大人も実は多いようです。拭き終わってからの仕上げとして。
コメント: 産婦人科医 宋美玄先生
通常の皮膚の垢と違って、膣まわりの垢=恥垢は粘り気あり。それゆえにこびりつきやすいけれど、毎日のお風呂でやさしく洗えば問題なし。デリケートゾーン専用ソープを使えば、刺激も少なく抑えられそう。加えて、意外と汚れを落としにくいお尻もていねいに洗うように心がけてみて。
取材協力/産婦人科医 宋美玄
恥垢は、粘膜の部分のものなのでカサカサはしておらず、クリーム状の垢ですよね。つまりこびりつきやすいということ。そのうえ、小陰唇(しょういんしん)や大陰唇(だいいんしん)といった、皮が重なっている部分なのでたまりやすいのがネック。自分でも見えにくく、洗っているつもりでも落としきれていない可能性が高いです。
コメント: 産婦人科医 宋美玄先生