「乳首の色が気になる…」ひとには相談しにくいバストトップのお悩みに、美容皮膚科医がお答え!

バストトップの色味、あなたは自信ある? 一般的に「桃色ピンク」がきれいと言われているけれど、ほかのひとと比べる機会が少なく、どんな色がきれいなのかわからないというのが本音。そこで、by.S世代の女性50人にアンケート調査を実施。いまの乳首の状態やお悩みをリサーチ。そのうえで乳首が黒くなる原因や正しいケア方法について、美容皮膚科医の吉田貴子先生がアドバイス。

-目次-

乳首の色に自信はある?きれいな桃色ピンクの割合は?

乳首・乳輪の色が黒くなる理由って?黒ずみ原因について美容皮膚科医がお答え

きれいな桃色ピンクの乳首・乳輪を目指すには?正しいケア方法を伝授

まとめ

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乳首の色に自信はある?きれいな桃色ピンクの割合は?

Q.あなたはバストトップの色に自信はありますか?

出典: 20・30代の女性50人のアンケート調査より

20・30代の女性50人に乳首や乳輪(バストトップ)の色に関するアンケート調査を実施。最初に聞いたのが、みんな自分の乳首の色についてどう思っているのか。

「あなたは乳首の色に自信はありますか?」という質問に対して、80%以上の女性が「いいえ」と回答。対して、自信があると答えたのはわずか18.5%
実際にどういった理由から自信があるのか、または自信がないのかを紐解いていくと…

# 自信ある派の意見

自信がある理由は、彼氏にホメられたからです。

コメント: 匿名(女性・24歳)

黒くはないので、どちらかと言うと自信あり。セクシー女優と比べて判断しています。

コメント: 匿名(女性・28歳)

自信がある派の女性のなかには美白成分の入ったクリームを塗り続けて、黒ずんでいた乳首を自力でピンクにしたというひとも。

# 自信ない派の意見

桃色ピンクとは程遠いです…。

コメント: 匿名(女性・30歳)

茶色いので、自信はありません。

コメント: 匿名(女性・28歳)

自信がない派の意見としては「ピンクじゃない」「黒ずんでいる」という回答のほかに、「気にしたことがない」「ほかのひとと比べたことがないからわからない」という答えも多かった。

一般的に、なんとなくピンクがいいという認識があるなかでも、具体的に理想の色はよくわからないというひとも意外と多いということが明らかに。
普段、ひとに見える部分ではないけれど、いざというときのためにもきれいな状態を保っていたいパーツ。

それでは、自信がないというひとは、実際にどのようにしてケアしたらいいのか?

乳首・乳輪の色が黒くなる理由って?黒ずみ原因について美容皮膚科医がお答え

乳首や乳輪がどんな色がだときれいなのか、黒ずんでいる気がすると悩んでいる女性が多いということで、美容皮膚科医である渋谷スキンクリニック院長・吉田貴子先生に、黒ずんでしまう原因について解説してもらった。

バストトップの黒ずみは大きく分けて、「肌タイプ」「外的刺激」「ホルモンの影響」などが関係しています。

コメント: 渋谷スキンクリニック吉田貴子院長

# 原因その1:肌色により乳首の色も異なる

肌タイプによる違いとして、基本的に色白のひとは乳首の色素も「ピンク色~薄褐色」。色黒のひとは「濃い褐色~黒っぽい」傾向が見られる。つまり先天的に持っているメラニン色素の量に左右されるということ。日本人は薄茶色いひとが多いとのこと。

# 原因その2:摩擦による外的刺激

外的刺激の主な原因は、下着や衣類によって摩擦を受けてしまうこと。摩擦を受けると、刺激から肌を守ろうとしてメラニン色素が増えるというメカニズム。通常、この皮膚はターンオーバーしているが、正常に行われていないとメラニンが蓄積し、それにより茶色くみえる。結果として黒ずみとして乳首に残ってしまう…。

ちなみに、繰り返し皮膚炎を起こしているかたは通常の肌色より黒ずみやすい。炎症が起こると、肌色が黄色い人種と黒い肌の人種は、炎症後色素沈着が起こる。その積み重ねでだんだん色調が濃くなっていくというわけ。

# 原因その3:成長期のホルモン、妊娠による変化

ホルモンの影響は、まず成長期のホルモンの影響で色素が濃くなってしまうこと。また、妊娠における影響としては、すべての妊婦さんにバストトップの色が濃くなるという現象が起こるそう。それは妊娠中に増加するプロゲステロンの影響と考えられている。プロゲステロンは、メラニン色素を作り出す色素細胞を刺激するので濃くなってしまう。

授乳をするときに乳首に刺激を受けるので、その刺激から肌を守ろうとメラニン色素が増えてしまう。「乳児がおっぱいを探しやすいように色が変化する」とも言われている。授乳期間が終わればもとの色に戻るのがほとんど。

「ストレス」や「睡眠不足」などによって乳首が黒ずむということは考えにくいですね。
年齢を重ねることで肌はくすみやすくなりますが、乳首は逆に色素が薄くなっていくので、「加齢」も黒ずむ原因ではありません。

コメント: 渋谷スキンクリニック吉田貴子院長

きれいな桃色ピンクの乳首・乳輪を目指すには?正しいケア方法を伝授

今回のアンケート調査における乳首や乳輪のお悩みとして多かった「色」や「乾燥」に関して、いまから行えるケア方法を吉田先生にうかがった。

Q.1 桃色ピンクの乳首を目指すには?

通常、美容皮膚科では、ハイドロキノンとレチノイン酸の重ね塗りを治療として行います。皮膚に刺激のある成分なので、低い濃度から試していくのがいいでしょう。
ハイドロキノンは3~5%、レチノイン酸は0.05%くらいから始めてみたらいいと思います。

コメント: 渋谷スキンクリニック吉田貴子院長

Q.2 乾燥や皮むけが気になる場合は?

デリケートなところなので、ボディを保湿するのと同じように、毎日の保湿が必須です。保湿しても改善しない場合には、一度、皮膚炎の治療薬を使用する必要があるでしょう。

コメント: 渋谷スキンクリニック吉田貴子院長

Q.3 クリニックで本格ケアを行うなら?

レーザーによる治療は賛否両論あります。私は、クリニックでの「ピーリング」を推奨しています。

コメント: 渋谷スキンクリニック吉田貴子院長

まとめ

・アンケート調査によると乳首の色に自信があるという女性は約18%、自信がないという女性が80%以上。
・自信がある派の意見は「彼氏にホメられた」「ほかの人と比べてピンクに近い」といったものが多かった。
・自信がない派の意見は「茶色い」という意見がほとんどで、「きれいな色がどんな色かわからない」というコメントも多数。
・美容皮膚科医の吉田貴子先生に伺ったところ、乳首や乳輪が黒ずんでしまう原因には「生まれ持ったメラニン色素の量」「下着との摩擦」「ホルモンの影響」がある。
・美容皮膚科での本格ケアで乳首や乳輪の色、乾燥の対策は可能。すぐに自宅でできるケアとしてはボディ同様、「保湿」が有効。

乳首が黒ずんでしまう原因は、日常生活をおくるうえでどうしても避けにくいもの。気になるひとは毎日の保湿を欠かさないことと専門医に相談するのがベスト。

普段見えないパーツだからと油断せず、これを機に細部のケアを見直してみては? いつどこを見られても恥ずかしくない状態にしておくのが、女性としてのたしなみ。必要なケアを取り入れてきれいなバストトップを目指して。

取材協力/渋谷スキンクリニック吉田貴子院長 illustration/itabamoe

text : Yukari Shirai

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