美人皮膚科医に聞いた、正しいニキビの治し方。洗顔・オイル・ファンデ…NG習慣も✓

オイル美容やオイルクレンジング、保湿力の高いクリームの使用など、いままでしてきたそれらのニキビケア…実は間違っているかも!?
今回は、渋谷スキンクリニックの吉田貴子院長が思春期ニキビと大人ニキビの違い、ニキビの原因や治し方など徹底解説。また、吉田先生が365日毎日欠かさないという美の成分にもご注目を。

-目次-

「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」の違いから、ニキビの種類や原因まで徹底解説

どうして治らないの?皮膚科医に聞いた正しいニキビケア

皮膚科医はオイル美容をしない…!? 実はやらないほうがいいNG習慣

皮膚科医が365日欠かさない美容成分とは?

まとめ


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「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」の違いから、ニキビの種類や原因まで徹底解説

気がつくとポチッとできているニキビ。不規則な生活、偏った食生活、ストレス、化粧品などいろいろな原因が考えられるけれど、共通していることは毛穴が詰まってしまうこと。

はがれた角層が毛穴をふさいで詰まってしまいます。この詰まった部分にアクネ菌が増殖してニキビができてしまうのです。

コメント: 渋谷スキンクリニック吉田先生

# 思春期ニキビと大人ニキビのちがい
思春期のころはとにかく皮脂の分泌が盛ん。思い返せば皮脂分泌が活発なTゾーンにニキビができていたというひとも多いはず。対して大人ニキビはターンオーバーの乱れが大きな要因。古い角質が皮脂とともに毛穴に詰まるのが原因。だからTゾーンというよりも頬やアゴといった乾燥しやすい部分にニキビが! ストレスや不規則な生活、バランスの悪い食事が要因になっている可能性大。

# ニキビの種類
ニキビと一言で言ってもその種類はいろいろ。白っぽいこともあれば、赤くてちょっぴり痛みがあることも……。代表的な白ニキビ、赤ニキビ、黒ニキビ、膿ニキビの違いとは?

紫ニキビというのも最近聞かれますが、毛穴の中で出血して血が溜まっている状態で紫に見える状態。基本的にはニキビは白ニキビ、赤ニキビ、黒ニキビ、膿ニキビの4種に分けられます。

白ニキビは皮脂がたまり、毛穴が詰まって白い盛り上がりがある状態を指します。赤ニキビは白ニキビが悪化し赤く腫れており、炎症を起こしているもの。黒ニキビは毛穴が開いたことで白ニキビの皮脂が酸化して黒ずんだ状態。膿ニキビは赤ニキビがさらに悪化し、炎症が激しくなって黄色い膿が溜まり透けて見えている状態です。

コメント: 渋谷スキンクリニック吉田先生

# 皮脂の過剰分泌とは
毛穴から出てくる皮脂は肌の乾燥を防ぐのに役立つ油分。けれど、過剰に分泌されることで肌表面にテカリが生じたり、毛穴が汚れで詰まったりと肌に悪影響を及ぼしてしまうもの。思春期から皮脂分泌が多くなり、皮脂量には遺伝もある。油っぽい食事を摂っていると肌も油っぽくなるし、ストレス等でホルモンバランスが崩れても皮脂は余分に出てしまうのだとか。

夏は温度も湿度も高いため過剰に皮脂が分泌され、それが「角栓」という汚れの塊となって毛穴に詰まり、毛穴をより目立たせてしまいます。また、皮脂が酸化して肌をくすませたり、冷房や紫外線で乾燥しハリを失った肌がより毛穴を広げてしまうこともあるのです。

コメント: 渋谷スキンクリニック吉田先生

# 洗顔のしすぎにご注意を
皮脂が気になるからといって、洗顔料でゴシゴシこすり洗いをするのはNG。必要な油分や肌の新しい角質まで落としてしまい、肌を守るバリア機能が働かなくなってしまうのだとか。

どうして治らないの?皮膚科医に聞いた正しいニキビケア

仕事で忙しかったり、寝不足な日が続いたり、外食が増えるとできやすいニキビ。発見してからきちんとケアをしているつもりでも、なかなか良くならないのは、ケアが正しくないのかも。特に思春期の頃と同じケアをしているなら要注意!

肌をきれいにするための近道は、自分の肌をよく観察すること。間近で拡大して、自分の肌をよく見ると、いままで気づかなかった毛穴はもちろん、シミやシワなど問題点が浮き出てきます。

コメント: 渋谷スキンクリニック吉田先生

#専門家に相談してみるのもひとつの手
自分の肌を観察してみて、必要であればクリニック等の専門家に相談を。そもそも、大人ニキビの原因はターンオーバーの乱れによる毛穴の詰まりが大きな原因。ターンオーバーを正常化するために規則正しい生活、十分な睡眠、バランスのとれた食生活を心がけてみて。

# 専門機関での治療
専門機関での圧出(ニキビの原因となるコメドを専用の器具で押し出す)や光治療(レーザー治療)も視野に入れてみるのも◎。

皮膚科医はオイル美容をしない…!? 実はやらないほうがいいNG習慣

美容業界で長きに渡り人気を集めている「オイル美容」。良質なオイルはお肌にいいと思っているひとが多いようだけれど、ニキビに悩んでいるひとは見直しが必要かも。

オイルが高いから良いとか、安いから悪いといった話はあまり関係ありません。オイルはニキビを作る原因となると考えているからです。私自身も、オイル美容はやっていませんよ。

基本は水分を入れることを意識して化粧水を使い、その後、抗酸化作用を高めてくれる美容液でケアすればOK。クレンジングはオイル成分の少ないジェルがおすすめですね。

コメント: 渋谷スキンクリニック吉田先生

同時に保湿力の高い化粧品も使用時にご注意を。保湿力を高めるために大量のオイルが使われている場合があるのだとか。オイル美容を控えても、こういった化粧品を使うことで肌がべた付きニキビを作ってしまう恐れも。

水と油が乳化してクリームや乳液が作られています。保湿力が高い化粧品は油分もたっぷり使われている可能性がありますから、使用を控えたほうがいいでしょう。

コメント: 渋谷スキンクリニック吉田先生

# しっかり洗うためにスクラブ洗顔はOK?

夜の洗顔はクレンジングだけでなく、きちんと洗顔をしてください。肌を清潔にして十分な保湿を続けましょう。スクラブ入りのものでゴシゴシ洗うとさっぱりして気持ちがいいかもしれませんが、毎日だと肌にダメージを与えてしまう可能性があります。肌表面にキズがつくと肌が固くなって、余計に毛穴を詰まらせる原因につながります。

できてしまったニキビだけでなく、肌に刺激を与えるケアは極力しないこと。ニキビを潰したり内容物を出す、というのは適切な医療機関で行ってくださいね。

コメント: 渋谷スキンクリニック吉田先生

# ニキビが気になるときはファンデーションを控えるべき?

厚化粧や長時間の化粧も肌の負担になるので控えましょう。毛穴が詰まってしまうのでコンシーラーで隠すというのも避けたほうがいいです。油分の多いリキッドファンデも使わないようにしましょう。日中のメイクでパウダーファンデーションはOK。

コメント: 渋谷スキンクリニック吉田先生

皮膚科医が365日欠かさない美容成分とは?

日々の習慣としてサプリメントを取り入れてみるのもひとつの手かも。美容成分を効率良く取り入れられれば、肌のターンオーバーもスムーズに。

美容業界での注目度が急速にアップしている成分のひとつ。皮脂酸化抑制効果、ニキビなどの炎症緩和、シミのもとになるメラニン抑制、小ジワのもとになる基底膜の保護、紫外線からの細胞保護、などさまざまな肌トラブルの予防効果が期待できる。

コメント: 渋谷スキンクリニック吉田先生

吉田先生が「365日欠かさず摂っている」と話すのがケイ素&アスタキサンチン。ケイ素は体内の有害物質を排出し、全身の細胞を丈夫にする天然ミネラル成分。アスタキサンチンはビタミンよりも高い抗酸化力を秘めているのだとか。加えて肌のベースを引き上げるビタミン類や、フラーレンもおすすめ。

# 深い部分までケアしたいひと向けの「アスタキサンチン」

「アスタキサンチン」は、肌の深い部分にある線維芽細胞という細胞を紫外線のダメージから守って、肌のハリを維持してくれます。

コメント: 渋谷スキンクリニック吉田先生

# 疲労回復&デトックス効果も期待できる「ケイ素」

「ケイ素」は、デトックス効果が高く、飲み続けることで疲労の軽減を実感することができるはずです。

コメント: 渋谷スキンクリニック吉田先生

# 肌ダメージの心強い味方「ビタミンC」
ビタミンCは、シミの改善、毛穴の引き締め、代謝促進といった効果が期待できるのだとか。肌全体の調子を整えるのによさそう。コスメを選ぶ場合は「ビタミンC誘導体」が配合されているかチェックするのが◎。

# ビタミンCと相性ぴったりの「フラーレン」
皮脂酸化抑制、ニキビ等の炎症の緩和、シミの大きな原因となるメラニンの抑制、小ジワのもととなる基底膜の保護、紫外線からの保護など、あらゆる肌トラブルの予防が期待できる。近年、美容業界での注目度が急激に高まった話題の成分。

まとめ

・思春期とは違い大人ニキビの大きな原因は、ターンオーバーの乱れによる毛穴の詰まり。
・ストレスや生活習慣の乱れによって皮脂がたっぷり分泌されると、より肌トラブルは深刻に。
・スキンケアだけでなく、「規則正しい生活」「十分な睡眠」「栄養バランスのとれた食事」にも気をつける。
・美容効果が期待できるサプリメントを試してみたり、専門機関での圧出や光(レーザー)治療も視野に入れてみるのも◎。

ひとつでもニキビができてしまうと、気分が落ち込んでしまうもの。そうなる前にしっかりと対策をし、また、できてしまってからも正しいニキビの治し方で対応を。そういったニキビケアを続けて、ニキビひとつない健康的なお肌を目指して。

取材協力/渋谷スキンクリニック吉田貴子院長

text : Yoshiko

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