血色感をあたえ、顔色を明るく見せてくれる「チーク」。メイクカラーカウンセラーの日比朱美さんによると、チークは「チークブラシ」を正しく使うことで仕上がりが格段に変わるそう。そこで今回は、チークの選び方や入れ方、おすすめチークブラシまで日比さんが徹底解説! チークブラシのお手入れ方法や保管方法をあわせてチェックして。
-目次-
パウダー・クリーム・リキッド…どう選ぶ?チークの選び方をプロが伝授
チークの仕上がりを左右するチークブラシのあれこれ
メイクさんがおすすめするチークブラシ4選
失敗しない!基本のチークの入れ方(塗り方)をメイクさんが伝授
どうやって洗うべき?ニオイは?チークブラシのお手入れ方法を✓
洗っていないと仕上がりに影響が…?チークブラシの正しい洗い方と保管方法
コスメマニアに大人気!クチコミで高評価のチークブラシ3選
まとめ
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パウダー・クリーム・リキッド…どう選ぶ?チークの選び方をプロが伝授
最近では、パウダーチーク・クリームチーク・リキッドチークとさまざまなタイプのチークを選んだらいいのかわからない…と悩む女性も多いのでは?
そこで日比さんに、それぞれのチークの特徴やどんな方におすすめなのかを紹介していただいた。自分が求める理想のチークを選んでみて。
# パウダータイプ
プレストタイプが主流のパウダーチークは、さらりとした質感のため、ふわりとやさしい発色で濃淡が調整しやすいのが魅力。初心者から上級者まで幅広い方におすすめのタイプ。ブラシでのせるのがおすすめ。
# クリームタイプ
クリーム状のチークで、固めのものもあれば柔らかめのタイプもある。水分を含んだようなしっとりとした質感のため、ツヤやうるおい感を演出することができる。じゅわっと肌の内側から上気したような血色感の演出におすすめ。指で塗るのが一般的。
# リキッドチーク
クリームチークよりもさらに水っぽく、発色がナチュラルなタイプが多いので、上品なツヤ感をチークで演出したい方におすすめ。付属のハケなどで頬に点置きし、指やスポンジでなじませて使用する。ほかのタイプに比べて使い方がやや難しいので、上級者の方におすすめ。
# クッションタイプ
クッションにリキッドチークをしみ込ませたもの。リキッドチーク同様にクリームチークよりもさらに水っぽく、発色がナチュラルなタイプが多いので、上品なツヤ感をチークで演出したい方におすすめ。付属のパフでポンポンとのせるだけなので、初心者の方でも使いやすく◎。
そんなチークの仕上がりを左右するというのが、チークをのせるさいの「ツール」。今回は、初心者から上級者まで幅広く人気のあるパウダーチークのツール=「チークブラシ」をピックアップ。
チークの仕上がりを左右するチークブラシのあれこれ

出典: ライター撮影
# チークブラシの材質
・リス毛 … 毛先が繊細でやわらかく、群を抜いて肌当たりが良い。ふんわり優しい発色が叶う。
・山羊毛 … 肌あたりがよく、やわらかくまとまりの良い毛質。
・馬毛… 部位によって毛質が全く違うが基本的には肌あたりがよく、コシがあって耐久性もある。
・ナイロン… コシが強く、発色が良い仕上がりに。天然素材と比べて、価格も低いので幅広く流通しており手に入りやすい。
# チークブラシの形状
・丸平 … 最も基本的なチーク筆。簡単にグラデーションをつくることができ、自然な仕上りに。
・丸 … ふんわり丸くチークを入れたいときに◎。
・ろうそく … 面とエッジを使い分けることで、グラデーションが簡単にできる。
・斜め … 発色がやわらかくどちらかというとニュアンス程度の発色に。
・くり出し式 … 持ち運びに便利な形状。
プロがおすすめするチークブラシ4選

出典: ライター撮影
① 白鳳堂 B505 チーク 丸平 9,300円(税抜)
毛質:灰リス・山羊
白鳳堂
http://www.hakuho-do.co.jp/
適度なコシと肌当たりの良さを兼ね備えた、灰リスと山羊毛のブレンド毛を使用したチークブラシ。
とにかく肌当たりが柔らかくチクチクするストレスが皆無。適度なコシもあるので硬めのチークも含ませることができる。
一般的なブラシは、毛先を人工的にカットして作られたものが多いですが、熊野筆は毛先をカットすることなく、職人さんが1本1本手で整えて作っているから肌ざわりがとっても優しいんです。その使い心地にきっと驚いて手放せなくなりますよ。
コメント: メイクカラーカウンセラー日比朱美さん

出典: ライター撮影
② 白鳳堂 J601 スライドフェイス 丸平 3,200円(税抜)
毛質:山羊
キャップ付きで、スライドして小さく収納することができるので、ポーチに難なく収納できる便利な持ち運び用ブラシ。適度なコシのある毛質で、力加減次第でやわらかい発色もしっかりした発色も叶える。

出典: ライター撮影
③ ダイソー 春姫 チークブラシ 100円(税抜)
毛質:ナイロン
ダイソー
https://www.daiso-sangyo.co.jp/
100円とは思えないクオリティのダイソーのチークブラシ。ナイロン素材なのに、チクチクすることなくやわらかい肌触り。
斜めカットなので、頬骨のラインに沿ってしっかりチークを入れることができる。

出典: ライター撮影
④ Seria チークブラシ 100円(税抜)
毛質:天然毛
Seria
https://www.seria-group.com/
※掲載商品は取材時点のものであり、現在お取扱いしていない場合があります。
びっくりするほど柔らかくふんわりした毛質のチークブラシ。毛量もしっかりありつつ、粉含みも良いので、初心者でも失敗せず簡単にふんわりした頬に仕上がる。
コスメマニアに大人気!クチコミで高評価のチークブラシ
ここでは、コスメ好きが集まるコスメのクチコミサイト『Lulucos』のオフィシャルメンバーのクチコミをもとに、高評価のブラシをご紹介。
① Dior ディオール バックステージ チーク ブラシ 5,500円(税抜)
ディオールのバックステージからインスピレーションを得て生まれた、チークブラシ。
プロの技を素人でも簡単に再現できる、とコンセプトの通り頬骨にフィットするよう斜めにカットされたやわらかな毛質のブラシが、ソフトな印象から、立体感のあるチークまで自在に演出。
バックステージからインスピレーションを受けて生まれたシリーズのチークブラシ。
持ち手の部分が長めでとっても持ちやすい!
ブラシ部分は斜めにカットされているので、 頬骨にしっかりフィットしてくれて正確にチークをのせられます。
ブラシ部分の大きさも絶妙で大きすぎることも小さ過ぎることもないので、ふんわり仕上げたい時もキリッと仕上げたい時も使いやすいのが嬉しい!
柔らかい白色ブラシなので、 どうしても使ったチークの色とかがブラシに残りやすくなってしまうので、ブラシクレンザー等でケアは必須です。
② ローラ メルシエ チークカラー ブラシ 4,800円(税抜)
お手入れしやすく、清潔な状態を保つことができるナイロン製のやわらかな肌触りのチークブラシ。ほお骨にフィットしてやわらかな立体感を叶えてくれる逸品。
ふんわりとしたやさしい肌あたりと、美しい発色をかなえるのに最適なコシのある毛質とサイズ。毛先が骨格にそわせやすい形状なのも魅力。
コシがありますが、肌あたりはやわらか。
さらさらのパウダーをしっかりふくみます。
失敗しない!基本のチークの入れ方(塗り方)をメイクさんが伝授
チークの種類に応じてチークブラシを使うことで仕上がりが格段に変わることがわかったところで、今度はチークの入れ方をチェック。
顔色を明るく見せてくれるチークも、入れ方を間違えてしまうと途端におてもやんになってしまう可能性も…。とはいえ、チークをのせる範囲と基本の入れ方さえできれば誰でも失敗することなくチークメイクが完成する。
# チークをのせる範囲はここ!

出典: ライター撮影
小鼻の上から水平に延長したラインと目尻を垂直に下ろしたラインの交わるところから、こめかみに向かって勾玉のように軽く上昇させるように入れる。
この時、黒目より内側と鼻の下より下側に入れないように注意する。ここに入れてしまうと、顔全体がたるんだ印象になってしまう。
# 基本のチークの入れ方 [How to]
① チークをブラシに含ませ、余分な粉をティッシュの上で払う

出典: ライター撮影
② ブラシをチークを入れる始めの位置(小鼻の上の水平ラインと目尻の垂直ラインが交じるところ)に置く

出典: ライター撮影
③ その位置から勾玉のような形になるようにブラシを引き上げるようにしてチークをつける
④ 再度、ブラシに残った粉をティッシュで払いブラシをくるくると動かしながら輪郭をぼかす

出典: ライター撮影
チークを入れる前にティッシュで粉を払うことと、最後に輪郭をブラシでぼかすことが、誰でも失敗せずに美しいチークメイクを完成させるポイント。
どうやって洗うべき?ニオイは?チークブラシのお手入れ方法を✓
# チークブラシは洗うべき? 何で洗えば良いの?
チークブラシを使い続ければ、汚れてしまうのは当たり前。だからこそ、お手入れは必須だけれど、毛質が痛んでしまうのでは? とお手入れになかなか踏み切れない方もいるのでは?
日比さんによると、「化粧品の油分や肌の皮脂が混ざって、雑菌が繁殖してしまい肌荒れの原因となってしまうので定期的なお手入れはマスト」とのこと。
具体的に、シャンプーやクレンジング、石鹸、エタノールなど、さまざまな洗剤があるけれど、日比さんのおすすめは「クレンジング」や「石鹸」。
基本汚れを落とすことができれば何でもよいとされていますが、やはり顔に触れるものなので顔用クレンジングなどで洗うのがいいでしょう。
コメント: メイクカラーカウンセラー日比朱美さん
# ブラシを洗う頻度は?
頻度は、週1回が目安。とはいえ、天然素材の毛質は人間の髪と同じように洗いすぎてしまうと痛んでしまうこともあるので、週1回はあくまでも目安。汚れたり、粉含みが悪くなってしまったところを目安として洗うというのも〇。
# ニオイが気になるときは?

出典: ライター撮影
ブラシのニオイが気になる場合は、ティッシュにエタノールを含ませてササっと払ってあげるだけで◎。プロは現場でもこのお手入れをしている方が多いですよ、と日比さん。
エタノールのおすすめは、手指の消毒用のエタノール。肌に触れるものなので、できるだけ優しいものを選ぶのが良いでしょう。
エタノールでブラシを払うことで雑菌対策にもなるので、洗うだけでは不安な方はお試しあれ。
洗っていないと仕上がりに影響が…?チークブラシの正しい洗い方と保管方法
# チークブラシの正しい洗い方
① ぬるま湯にクレンジングまたは石鹸を溶かし、根元から毛先に向かって優しく押し出すように洗う。
② しっかりとすすぐ。すすぎきれていないと肌荒れの原因となることも。
③ 手でしぼり軽く水けをとった後、優しくタオルで水けを切る。
④ ティッシュを巻き付けて形を整え、つるして乾かす。ドライヤーを当てたり直射日光に当てたりするのは毛が痛んでしまうので絶対にNG!
ブラシを保管するのは、バニティ型のメイクポーチのブラシ入れが型崩れしないのでおすすめです。こういったお手入れをすることでブラシの寿命は長くなります。私のブラシは今年で20年目になるんですよ。
コメント: メイクカラーカウンセラー日比朱美さん
まとめ
・パウダーチーク、クリームチーク、リキッドチーク、クッションチークなど、それぞれの特徴を理解したうえで選ぶと良い。
・チークの入れ方としては、チークをのせる範囲をきちんと理解しておくことが大切。
・チークの種類に応じて、チークブラシをきちんと使うこと。チークブラシを使うか否かで仕上がりが格段に変わる。
・初心者さんにおすすめのチークブラシは「大きく柔らかく平たく楕円のチークブラシ」。
・チークブラシを洗う際は、肌を洗うかのようにクレンジングや洗顔で丁寧にお手入れするべき。そうすることでものによっては、10年・20年持つ可能性も。
チークの選び方や入れ方だけでなく、ツール(チークブラシ)も重要であることがわかった。毛質や肌ざわり、求める発色に合わせてぜひ、お気に入りの1本のチークブラシを見つけてみて。いままでとチークの仕上がりが見違えるはず。
取材協力/メイクカラーカウンセラー 日比朱美
チークブラシには幅、質感、ななめ(シャープ)、丸い(ふんわり)、平たく楕円がなどなどいろいろありますが、「平たく楕円」のものが無難で使い方次第で変えることができるので、初心者さんは、「大きくて、やわらかく平たい楕円のチークブラシ」がおすすめです。
コメント: メイクカラーカウンセラー日比朱美さん