彼とのラブタイム中、オーガズムの経験がある女性もいれば、ないという女性もいる。
それは体質のせい? 男性との相性のせい? はたまた、お互いのテクニックの問題…?
そんな、ひとには相談しにくい「オーガズムの不思議」について、産婦人科医の宋美玄先生がお答え。
セックス神話「オーガズムで医者いらず」それって本当?
一説には、「オーガズムで医者いらず」というほど、オーガズムを感じることにより、女性ホルモンや若返りホルモンなどが分泌され、美肌効果や生理不順の改善などが期待できるという。でも、実際のところどうなの…?
たしかに、オーガズムを得た日は快眠、寝れない日はマスタベーションをするという女性も結構いる様子。しかし、女性ホルモンや美肌効果の話は残念ながらデマ…。
「オーガズム」どんなひとでも体験できるもの?
オーガズムはいつ、どのように体験できるかわからないもの。体質だったり、相手の男性との相性だったりで変わってくるものだと思っていたけれど?
オーガズムというのは学習なので、まずはマスタベーションによって自分でちょっとでも気持ちの良い場所を刺激し続けることにより、オーガズムを体験しやすくなります。他人である男性が適当に触ってオーガズムに達する可能性は限りなく低いです。もちろん、偶発的にパートナーとのセックスで初オーガズムを迎えるということもありますが、基本的にはマスタベーションで学ぶということが多いですね。
自分が気持ちの良いように触り、その場所を知り、フィードバックをしつつカラダに覚えさせること。そして、その方法を相手に伝えることが大切です。まずは自分で試して学習し「刺激がこういう風に続くとオーガズムを感じることができるんだ」とパターン化されれば、他人による刺激でもオーガズムを感じやすくなるということもあります。
コメント: 産婦人科医 宋美玄先生
男性との相性や、テクニック不足のせいではなく、実は自分の「予習不足」である可能性が高いというわけ。
「オーガズム」は年齢とともに感じにくくなる?
オーガズムは年齢とともに感じにくくなったり、あるいはこれまでにオーガズムを感じたことの無いひとはもう年齢を重ねてしまったあとでは手遅れなものなのだろうか?
オーガズムは年齢を重ねるにつれ感じにくくなるということはなくはないですが、アラサー世代の方であれば基本的には手遅れではないと考えていいでしょう。
コメント: 産婦人科医 宋美玄先生
やっぱり「オーガズムは学習」ということ。自分の身体に気持ちいい場所を覚えさせておけば、年齢はそこまで気にする必要はないみたい。
オーガズム未経験者の疑問… 膣で感じるもの?どういう感覚?
オーガズムを経験したことがない女性、また経験しているかわからない女性のなかには「どこで?」「どんな感覚?」と疑問を持つひともいるよう。そういった、よくある質問に対し宋先生はこう話す。
「これってオーガズムなんでしょうか?」と聞いてくるひとは、ほぼ間違いなくオーガズムを感じていないと言っていいでしょう。
オーガズムは、これまでに経験したことがなくとも、ヘレンケラーが「ウォーター!」と叫んだように「これか!」とわかるものなのです(笑)
コメント: 産婦人科医 宋美玄先生
もし、オーガズムを経験したことがない、経験してみたい! と思ったなら、まずはマスタベーションで自分の気持ちのいい場所を探すことから。
巷のあやしいセックス神話にはおどらされないよう、ご注意を。
取材協力/産婦人科医 宋美玄(そんみひょん)
そのようなエビデンス(医学的根拠)はありません。強いて言うのであれば、入眠しやすくなるという点ですね。
コメント: 産婦人科医 宋美玄先生