「いつかは妊娠したい…」アラサー女性にとって年齢は気になりつつも、いますぐには難しいといった話はよくある。とはいえ、妊娠したいと思ったときに、それまでの生活習慣や健康状態が悪かったことを後悔しないように、いまからできることがないか気になる。産婦人科医の宋美玄先生に話を伺った。
20代・30代前半から気遣うべきだったと後悔するひと多数
妊娠願望がないときに気にならないことも、妊娠願望が強くなってから「もっと若いころからこうしておけば…」と後悔する女性は多いよう。
10代のころから冷え性だったのに、ずっと「体質だから」と放置してしまっていたのが不妊の原因なのでは、と妊活を始めてからすごく後悔しています。何かできることがあったのでは…
コメント: 女性/36歳
いつかの妊娠のために…婦人科系のチェックはしておくべし
妊娠を望んだときや、不妊治療の過程で子宮に病気が見つかったなんていう話も聞く。普段から何もなくても子宮の状態を定期的にチェックしておいたほうがいいものなの?
子宮の状態については、1年に1回、婦人科検診でチェックしておけば十分です。また、妊活を本格的に始めるまえに一度は自分の排卵が正常に行われているかどうかはチェックしておきたいもの。そのためにも基礎体温を普段からつけておくと良いでしょう。
コメント: 産婦人科医 宋美玄先生
子宮以外にも、生理不順や冷え性に悩んでいる女性は多いようだけれど…。
生理不順については原因にもよりますが、一度ピルで生理をお休みさせてあげることで、正常な生理周期に戻ることもあります。
また、冷え性に関しては、直接的な不妊の原因となることはほとんどありませんが、妊娠中の冷え対策に備えて、基礎代謝をあげるために筋肉をつけるように運動などをしておくと安心ですね。
コメント: 産婦人科医 宋美玄先生
いつかの妊娠のために…生活習慣はストイックになりすぎないこと
アラサーともなると「あるべきライフスタイル」を目指すひとが多いもの。
▶食生活は自炊で規則正しく
▶適度な運動を行う
▶アルコールは控えめに
▶禁煙する
▶睡眠は同じ時間に毎日8時間以上
▶過度なストレスは禁物
一般的に、上記のような事柄が健康のためによく挙げられるけれど…全部守るのはあまりにも至難の業。やっぱり妊活のためには、すべて守れなきゃマズイ?
現在標準体重をキープできているのであれば、生活習慣をそこまで気にし過ぎることはありません。それよりも、妊娠のためには「カフェインは避けたほうがいい」「お酒は飲まないほうがいい」など、過剰にNGを増やし過ぎてしまうといずれやってくる妊活自体が憂鬱なものになってしまいます。
もちろん過度な不摂生は良くありませんが、適度にお酒や好きな食事を楽しむことが大切ですよ。
コメント: 産婦人科医 宋美玄先生
理想を追い求めすぎたり、自分を追い詰めすぎることのほうがからだに悪影響だと宋先生は警鐘を鳴らす。
いつかの妊娠のために…パートナーとの関係性維持
さらに気になるのはパートナーとの関係。結婚・妊娠どころか、すでにセックスレス…なんてカップルも最近はいるようだけれど?
年齢とともに「したい!」という欲求が減ってくること自体は普通のことなので、ただ回数が減っているという程度ならそこまで気にする必要はありません。
しかし、それまでほとんどしていなかったのに、妊娠のためにと義務感が生じてしまうと妊活がつらいものになり、今度は「2人目不妊」となってしまいかねません。とにかく2人でするセックスが楽しいものになるように心がけておきたいですね。
コメント: 産婦人科医 宋美玄先生
「将来の妊娠」のために、現在の自分の健康状態や生活習慣を規則正しくしておくことはもちろん大切だけれど、あまりにストイックになりすぎてストレスを抱えてしまうのはNG。何事も楽しんで取り組むのがベストと言えそう。
取材協力/産婦人科医 宋美玄
無事37歳で出産したものの、とにかく体力が足りなくて毎日ボロボロに…。産むタイミングは37歳しかなかったけれど、普段からもっと運動をして体力づくりをしておけば、と後悔。
コメント: 女性/38歳