ファッションも物事の考え方も、確固たるスタイルを貫く憧れの大田由香梨さん。大田さんも自身の経験から“縁がある人はタイミングが合う人”だと考えているみたい。
イメージしやすいのは恋愛。どんなに連絡してもなかなかデートの約束が決まらなかったり、電話を掛けてもいつもすれ違う。それはタイミングが合ってないからなのかも?
「さすが、クールで潔い考え方だな」ってあきらめるのはまだ早い。
大田さんは、これまでの経験から、縁がある人に出会う“前兆”みたいなものはあると、常々思ってるそう。
たとえば書店に立ち寄って偶然目にしたワードが、三日後に出会った人との会話の糸口になると“この人とは会うべくして会ったんだな”と感じるんだって。
意味のないことは一つもなくて、全部が繋がっていると思うんです。特に人との出会いや自分の運命では、そういうことをよく感じます。
コメント: 大田由香梨さん
生活と仕事を共にするパートナーとの出会い
そんな大田さんには、共同経営者として8年間、また恋人として15年近く寄りそうパートナーがいる。

出典: 大田由香梨さん撮影
20歳の頃に、共通の友人も含めた大勢で遊んだ日に出会った二人。当時を振り返り「最初から一切どきどきもわくわくもなかった」と笑う大田さん。初デートの日には、趣味のボクシング観戦のために「また遊ぼうね」と一人で帰ったんだって。出会ったときからリラックスできる間柄だったなんて、とっても素敵!
もう十何年一緒に居るけれど、“ずっと二人で今後もいるんだろうな”というような予感は、昔も今も全くないんです。人との出会いも諸行無常、絶対はないと常に思うから。でも、だからこそ今居られることに本当に感謝しています。
コメント: 大田由香梨さん
またパートナーの彼は、大田さんとの縁について「引き寄せられたようでした。恋愛感情より先に安心する関係だったり、信頼感はずっと変わりません」と話す。少女漫画のような運命に導かれるようなロマンスよりも、アラサーの今となっては、大田さんたちのような関係に憧れてしまう。
縁や運命を手にするために大切なこと
離れてしまうと自分がだめになりそう。惰性の関係をずるずると続けてしまう。そんなジレンマを経験したことがないという大田さんは「何ごともタイミングがあるから、逆らわないことが大事」と教えてくれた。
永遠に続くことはない、時の流れは巡るものだって思えると、すごく楽になれますよ。今すぐって何かを焦らなくてもいい。仕事でも、ふと“この方と仕事したいな”って思った人とは、数年経ってから何かの機会で出会えたりするものだから。
コメント: 大田由香梨さん
脈略もなく急に思いついたことだって、結果として、何かに繋がることはよくあるもの。先日、ハードワークを極めた20代当時のブログを見ていたとき、“衣食住にまつわる仕事をしたい”と綴る文章を見て、ライフスタイリストとして活動する今に繋がっていたと嬉しくなったという大田さん。
ふいに舞い込んでくること。また思い描く未来に導いてくれる目の前のこと。それらを大田さんは縁や運命だと考える。きっといろんな前兆は周りにあるから、それに気付けるかどうかで、縁や運命を手にできるかも変わるかもしれない。
Stylist/Lifestylist/大田由香梨
でも、大事なのはあんまり深く考えないようにすることだと思っています。たとえば気の置けない友人でも、365日24時間連絡取り合うとかは、なかなかないですよね。逆に10年ぶりでも昨日以来のように話せる人もいるはずだから。
コメント: 大田由香梨さん