「濡れにくい」「もっと彼との時間を楽しみたい」そんなとき気になるのが、ラブローション(潤滑ゼリー)。いままで使ったことがないと抵抗があったり、どんなものを選べばいいのかわからなかったりするけれど…。そんな疑問に対し、人気産婦人科医の宋美玄先生がローションの正しい選び方をアドバイス。
ラブローションを使う理由。メリット/デメリットはどんなこと?
ホテルなどで見かけるラブローション。彼から「使ってみよう」と誘われることもあるけれど、ラブローションを使うことで自分が濡れにくいと証明してしまっているみたいで…おまけにプロの女性が使っているイメージがあったり、ちょっと抵抗が…。
でも、使うことで彼との時間をもっと楽しめるのであれば、使ってみたいかも。そんなラブローションを使うことの、メリット/デメリットはどんなこと?
どれを選んだらいいの? ラブローションの主な種類を紹介
そもそもラブローションにはどんな種類があるのか。宋先生いわく、ラブローションには主に3つの種類があるとのこと。
その1:ウォーターベース
グリセリンが主成分で、口に入っても安心。さらっとしており、洗い流しやすい。
その2:シリコンベース
シリコンが主成分で、ヌルヌル感の持続力があるため乾きにくい。
その3:オイルベース
植物オイルが主成分で、伸びが良く、長時間の使用に向いている。
成分や特徴が異なるようだけれど…それぞれどんなときに適しているの? シーンによって、使い分けたほうがいいのかな?
ウォーターベースのものはサラサラしているので、濡れにくいときや、濡れはじめる前に使うのがおすすめです。挿入後がスムーズになれば、合っている証拠。
シリコンベースのものはヌルヌルが持続しやすいので、挿入が長くて、乾いてしまうひとが使用するのに適しています。
また、オイルベースのものはコンドームと併用することで破損する可能性があり、あまりおすすめできません。
コメント: 宋美玄先生
成分もこだわるべき?
3つの種類のなかでは、ウォーターベースかシリコンベースがよさそうなイメージ。とくに、これを選べば間違いないというローションはどんなタイプ? ラブグッズの販売サイトを見てみると価格や成分もさまざま。
粘膜に入るものなので、成分表示を見て口に入っても問題のない成分でできているものを選ぶことをおすすめします。
コメント: 宋美玄先生
ごくまれに粗悪なラブローションを使用して炎症や膣炎を起こしてしまった患者さんがいらっしゃることもあります。オーガニック製のものを選ぶことで、炎症を起こしにくいと思います。
コメント: 宋美玄先生
ネットやドラッグストアで販売されている安価すぎるもののなかには、安全でないものも多く存在する。食べられる成分でできたもの(フードグレード原料)、またはオーガニック製のものを選ぶなど、大人の女性たるもの安全なものをこだわって選ぶべし。
また、オーガニック製のものなら、女性でも買いやすいパッケージのものが多いから、その点でも魅力的。
彼との利用シーンで選びたい…♡ ラブローションの選び方
「ウォーターベース」「シリコンベース」「オイルベース」以外にも、「味付きタイプ」や「香り付きタイプ」、「温感タイプ」「冷感タイプ」などもあるけれど、例えばどんなときに使ったらいい?
「ウォーターベース」×「マット」
マットなどローションプレイに使う場合や、挿入前のラブラブタイムにおすすめ。挿入時に使用すると膣の内部に入ってしまい洗い流しにくいので注意が必要。
「シリコンベース」×「バックスタイル」
ハードなプレイやバックシーンには、シリコンローションがおすすめ。挿入時間が長く、ヒリヒリしてしまいそうなときは試してみて。
「オイルベース」
油性ローションはコンドームを溶かしてしまったり、破れてしまう恐れがあり、エッチでの使用には不向きなので避けるのが正解といえそう。
「味付きタイプ」「香り付きタイプ」×「オーラルセックス」
ローションのにおいが苦手なら、味付き、香り付きを。彼のペニスに少し垂らして舐めることで、より長い時間をかけて愛撫することができそう!
「温感タイプ」×「マッサージ」
マッサージに使うなら温感ローションを。じんわりと温まる感覚が興奮を高めてくれるかも。
「冷感タイプ」×「Mっ気のある彼と…」
夏場にローションを使うなら冷感ローションを。ひんやりとした感触がMっ気のある彼にはおすすめ。
それぞれのシーンに合わせて盛り上がるように使い分けると良いでしょう。
コメント: 宋美玄先生
実は、さまざまな楽しみ方ができるラブローション。彼とのセックスがマンネリ化してしまいそうなときや、気分を変えてお風呂場で楽しみたいときなど上手に使ってみて。
取材協力/産婦人科医 宋美玄先生
ラブローションを使うメリットは快感がアップしやすいことや、挿入時の痛みの軽減があります。挿入時間が長い相手との場合であれば、使用することで痛みを防ぐことができます。さらに、摩擦を軽減させる効果があるため、セックス後にヒリヒリしないのもメリットですね。
しかし、ひとによってはヌルヌル感が気持ち悪いと感じることがあったり、かぶれなどが発生する可能性があるのがデメリットです。
必要性を感じていないのであれば無理に使用することはありません。
コメント: 宋美玄先生