パソコンやスマホを長時間使っているひとが多いせいか、現代人は肩こりで悩むひとが多い。そんな、ずっしりと重い肩を解消するためにマッサージをやってない? 実はそのマッサージが、肩こりをさらに悪化させている可能性が。そこで、インナービューティーインストラクターの松葉子さんに、正しい肩こりの解消法を教えていただいた。
「肩こりの原因は猫背であること、ただ一つ」・・・NG
もちろん猫背であること、つまり「悪姿勢」も肩こりの原因のひとつとして言えるけれど、そのほか主な原因として「ストレス」「目の疲れ」なども挙げられる。
そして日常的に注意すべき習慣「毎日湯船に浸かること」や「ゆっくりと深呼吸する」なども大切。
「痛くてつらい肩こりにはストレッチで解消」・・・NG
つら~い肩こり。一刻も早く緩和させたいと思うもの。厳しい体勢や肩を激しく動かすようなストレッチをやってしまうひともいるようだけれど…
「肩こり解消マッサージは強い力でやるのがいい」・・・NG
「マッサージは強いほど効いている感があっていい」というひともいるけれど、「もみ返し(マッサージした後に筋膜や筋繊維が傷んで炎症を起こしている状態)」を経験したことあるひとも多いよう。
松さんいわく、マッサージの強弱は目的によって変わってくるとのこと。例えば、筋肉をほぐすようなマッサージならある程度強い力でやるのが◯。リンパを流すマッサージならやさしく流すくらいの力で。肩こりは、血行不良による筋肉の硬直だから、ある程度力を入れても問題ないとのこと。
ただし強すぎてしまうと「もみ返し」が起こってしまうためNG。イタ気持ちいいくらいがベスト。
何でも強くやればいいというものではありません。痛いと感じるのは強すぎる証拠。そもそも痛いと感じると筋肉が緊張して硬直してしまうので逆効果になってしまいます。
コメント: 松葉子さん
「プロ直伝、肩こり解消マッサージ3選をやってみる」・・・OK
①こめかみマッサージ
中指をこめかみに当てて、くるくると回す。位置を少しずつずらしながら、10回ずつ回してあげるだけ。
②頭皮をまわす&ジグザグマッサージ
頭皮が動くのを感じながら、円を描くようにマッサージ。ジグザグにも動かして。
③万能のツボ「合谷」を押す
「合谷(ごうこく)」とは、人さし指の付け根の骨と親指の付け根の骨が交わる場所のくぼみにあるツボ。万能のツボと呼ばれ、肩こりや目の疲れ、自律神経を整える効果も。
とにかく力まかせにマッサージするのではなく、イタ気持ちいいと感じるくらいでマッサージをするのが◎。肩こり解消のためには、全身の血行をよくすることを意識してみて。
どれも簡単にできるものばかりだから、移動中に、オフィスで、自宅でも、気がついたときにやってみて。スキマ時間にマッサージをする習慣づけからスタート。
取材協力/インナービューティーインストラクター 松葉子
痛みがあるときは、無理なストレッチはやらないほうがいいでしょう。自分ではどうにもできないほど、悪化してしまうことになります。
コメント: 松葉子さん