1日に必要な水の量は1.5〜2リットルといわれているけれど、盲点になりがちなのは「飲むペース」。また「ダイエット=食事制限」と安易に考えがちだけれど、ちょっと待って。よかれと思ってやったことが逆におデブの道に走っていることも…。
3度の妊娠のたびに20kg近く太り、合計57㎏を落としてきた“ダイエットの女神”、山本未奈子さんから教わるダイエットの落とし穴をご紹介。失敗しない食事制限のやりかたをレクチャー。
痩せたくって「水ガブ飲み」。実はこれ“デブ行動”です
水を飲むのはいいことだけど、ガブ飲みや一気飲みはダイエットの落とし穴。実は、大量に摂取した水分は、むくみとなって太って見える原因に。
体が吸収できるのは、1時間に200㎖前後。摂りすぎた水分は、むくみとして体に溜まります
水を飲むときは、定期的な「ちょこちょこ飲み」を意識してみて。
「食事抜き」はご法度。炭水化物、朝食、夕食抜きには要注意
「昨日の夜、食べ過ぎたから今日は朝ごはんナシ!」「夕飯カット!」過剰摂取の採算をとろうと、やりがちな食事抜きダイエット。
たしかに体重はすぐに落ちるけれど、そんな食生活、長くは続かないもの。もとの食生活に戻ると、リバウンドどころじゃ済まなくなることも…。
やりがちな「食事抜き」ダイエットがよろしくない原因と、その逆効果っぷりとは?
炭水化物の大部分を占めているのが糖質です。実は、わたし達の体は常に50gの糖質を蓄えてると言われ、その糖質は1gに対して水分を3gも抱えています。
だから炭水化物を抜けば、数日でその水分が失われ、体重がストンっと落ちます。しかし、食べればすぐに蓄えられ、体重は戻るんです。
しかも、炭水化物や食事を抜くことで体がエコ状態に。省エネ化した体は、少し食べただけで太りやすくなってしまうという最悪の事態を引き起こします
食べながら痩せる。痩せ食べのルール
ダイエットの極意の基本は、食べながら痩せること。美容に必要な栄養素や体を動かすために必要な栄養素はきちんと摂り、全体的に量やカロリーをカットするのが正解。
“抜きダイエット”で、ばっさりカロリーをカットするのではなく、適度にカロリーを減らしながら食べることが大切。そして、自身の基礎代謝量よりもカロリーを減らし過ぎないことがポイントです
目安にしたい基礎代謝量はこちらの記事をチェック。
普通に食べてOK。でも「糖質のとりすぎ」には注意しよう
さまざまな食品に含まれる糖質。体に必要な栄養素だけど、とりすぎはおデブのもと。パンやご飯などの主食となる穀物類、ケーキやお菓子類は食べ過ぎに注意が必要。
また、一見体に良さそうなさつまいもやカボチャ、とうもろこしなども、実は糖質が多い食べ物。
糖質が太りやすいというのは有名になりましたが、むくみのモトでもあるので気をつけてください。糖質は繊維を含んでいるのでガスが発生しやすく、ぽっこりお腹になってしまいます。
お肉に含まれる動物性の脂肪も、腸内で悪玉菌を発生させるのでお腹が張ってぽっこり見える原因に。タンパク質を摂るならお魚がオススメです
きれいに痩せたいなら、日々の積み重ねが大切。努力がきちんと実を結ぶように、落とし穴に注意して、この夏こそはダイエットを成功させましょ。
取材協力/美容家 山本未奈子