眉のお悩みは千差万別。うす眉・細眉に悩むひともいる一方で、眉が濃くしっかり生え過ぎていて眉メイクがあか抜けないというお悩みを抱えるひとも…。
そこで今回は、美眉アドバイザーの玉村麻衣子さんに、濃い眉をスッキリ見せる整え方&メイク方法を教えてもらった。
濃い眉さんこそ“眉カット”が大切
玉村さんいわく、眉周辺の産毛や長すぎる毛をカットするだけで、眉は見違えるほどスッキリするんだそう。
また、濃い眉さんは眉メイクをすればするほど眉の主張が強くなってしまうので、眉カットでしっかり形を整えておくと、メイクが最小限で済んでナチュラルな仕上がりに。濃い眉さんはまず、眉カットの方法から見直してみて。
濃い眉さんの眉カット手順
基本的な流れは、通常の“玉村式眉カット”方法と同様に、メイクを施してからカットを行うのがおすすめ。いつもより眉メイクの輪郭をハッキリ描いてスタートすると、不要な毛が分かりやすくなるみたい。
玉村さんがおすすめしている眉カット方法は、こちらの記事で解説!
濃い眉さんの場合、上記の眉カットプロセスに、次の3工程を追加するのがポイント。
(1)眉の長さを整える
眉メイクを落とす前に、長い毛をカットしてあげることで眉全体の毛量が軽くなるんだそう。
【眉中】
眉コームで斜め下にとかし、眉メイクからはみ出た部分をカット。
【眉頭】
眉頭の毛を指でグッと上に押さえ、眉上のラインから出た部分をカット。
眉色を薄く見せるために芝刈りのように眉全体の長さを短く切り揃えているひともいるけれど、横から見るとハリネズミのようにチクチク眉が立って見えたり、眉が一部ハゲて見えてしまうことも…。眉全体を短く切りそろえるのはNG!
(2)眉まわりの不要な毛を除去
眉まわりに産毛や無駄毛があると、眉が膨張してより太く濃く見えてしまうため、不要な毛を除去するのがおすすめ。
【眉上】
眉上1~2ミリの不要な産毛を、根元から短くカット。メイクを落とした後に。短くカットされている毛をシェーバーで除去すればOK。これ以上剃ると、青くジョリジョリになってしまうこともあるので注意して。
【眉尻】
眉尻は目尻の角度と平行になるようなイメージで描き、それよりも上にはみ出た部分をカット。眉上と同様、メイクを落とした後に短くカットされている毛をシェーバーで除去してみて。
【眉下】
メイクを落とした後、まぶたの毛は残さずシェーバーで除去。そうすることで、明るくスッキリ見せることができるんだそう。
(3)眉尻を細く整える
眉尻が太いと眉全体がボサボサに見えるので、最後に眉尻の下ラインを忘れずにチェック。メイクからはみ出ている部分は眉ハサミでカットして、眉尻が細くなるように形を整えて。
カット前とカット後を比べてみると、その差は歴然。これらの工程を追加することで、濃いめの眉もスッキリ見せることができるんだそう。
自眉を整えたら、次は眉メイク。濃い眉さんは、どんなメイクをするのが正解なの…?
濃い眉さんには、自眉を活かした“最低限”メイクがおすすめ
眉毛一本一本が太く濃く、毛が密集して生えているひとは、眉メイクをすればするほど眉の主張が強くなってしまうそう。そのため、眉カットである程度形を作り、眉メイクは最小限で済むようにするのがポイントなんだって。
濃い眉をやわらかく見せる眉メイク手順
(1)眉中にやや淡めのパウダーをのせる
パウダーをブラシにとり、眉頭の手前から眉山付近まで、毛と毛の隙間を埋めるように色をのせる。
輪郭はあえて描かず、眉の形に沿って隙間を埋める程度でOK。
このときに使いたいのは、黄味よりのライトブラウン系のパウダー。パレットを使う場合は、一番濃い色と中間色を3:7くらいの割合でブレンドしながら使用するのがおすすめ。
ダークブラウンやグレーの色味だと色がのりすぎて濃く仕上がるので、濃い眉さんにはライトブラウン系がおすすめなんだとか。
(2)眉尻を整えるように色をのせる
パウダーをブラシにとり、眉尻を細く整えるように色をのせる。ブラシを立てて眉尻をなぞるようにすると、きれいに描けるので試してみて。
このときパウダーの色味は、眉中よりほんの少しだけ濃い目に。一番濃い色と中間色を4:6くらいの割合でブレンドしながら使用するのがおすすめ。
(3)眉頭にふわっとパウダーをのせる
やわらかいブラシに一番淡い色のパウダーをとり、眉頭を軽くなぞるようにブラシでふわっとパウダーをのせる。
その後スクリューブラシで、2~3回鼻側にぼかすのも忘れずに。
(4)眉マスカラで眉色を緩和
眉マスカラを使用して、眉色を緩和させたら完成!
眉マスカラの使い方は、こちらの記事でチェックしてみて。
濃い眉さんは毛量が多いため、マスカラをつけただけだと眉毛がツクツクとハリネズミのようになって見えることも。
塗布したらすぐにコームでとかして余分な液体をとりさることが大切。そのひと手間で、フサッとやわらかな質感になれるんだって!
また、明るすぎる色を使用すると眉色となじみにくいこともあるので、使用色は明るすぎないアッシュ系がおすすめ。
今回使用したのはインテグレートのニュアンスアイブローマスカラ BR672。ほどよい明るさで、濃い眉さんと相性ぴったり。
これで完成!
メイク前とメイク後で、印象がガラッと変わったのがわかるはず。
横から見るとこんなかんじ。
濃い眉さんも、整え方とメイクの方法を見直せば、ふんわりやわらかい印象に見せることも十分できるはず。濃い眉でお悩みのひとは、今日から早速試してみては?
「濃い眉をスッキリ見せる」眉カットのポイント
「濃い眉をやわらかく見せる」眉メイク法
取材協力/美眉アドバイザー 玉村麻衣子