巷でよく耳にする「ヴィンテージ」という言葉。古着と何が違うの? どんなアイテムをゲットするべき? そもそも大人が取り入れて良いものなの? など疑問がたくさん。
賢く価値あるものを見極めれば、ワンランク上のファッションが楽しめると教えてくれたのが、モード誌を中心に活躍するスタイリストの岸本佳子さん。ヴィンテージの意味や大人がNGなヴィンテージ、アイテムの選び方まで痒いところに手が届く解説をお届け!
今更聞けない…ヴィンテージの意味って?
そもそも「ヴィンテージ」ってどんな意味? 「古着」との違い、説明できる?
古着はただ単に古い衣料品という意味だけど、ヴィンテージは“名品”や“希少価値が高いもの”という意味で、時間がたつにつれて価値が上がるものを指すんだそう。この意味の違いを履き違えていると、いいものには出会えないかも…。
ちなみにヴィンテージと並んでよく聞く「アンティーク」は“骨董品”や“古美術品”という意味で、主に製造から100年以上経過しているものを刺す。「レトロ」は“懐かしく感じるものやこと”という意味があるんだそう。
大人女性がヴィンテージで選ぶべきもの、避けるべきもの
アラサー世代の大人女性が、ヴィンテージアイテムをチョイスするときの注意点は? 岸本さんいわく「今はもう買えない形やアイテムを選ぶ」のが成功のコツなんだとか。
たとえば中古ブランドショップなどで、現行で売っている定番モデルのカバンなどを安く買うのは、ただ単に安く手に入れているだけ。
手が届かない値段のものを安く手に入れたり、“みんなが持っているから”という理由だけで買ってしまうと、無理して持っている感じが出てしまって恥ずかしい思いをすることも…。「ヴィンテージ」の言葉の意味通り、「いま手に入らない希少なものを買う」という心意気が大切みたい。
スタイリストがチェックするヴィンテージアイテム
ヴィンテージショップは撮影などでもよく訪れるスポットだという岸本さん。いま買えないものを探す場所として活用し、チェックするアイテムは基本的に小物やアクセサリーが多いという。
その中でも、長年同じデザイナーが手がけているブランドの小物が狙い目。岸本さん的おすすめは、「エルメス」のスカーフ。
ブランドイメージが変わらず普遍的で、しかもスカーフは毎年別デザインがリリースされていて同じものがない。年月が経てば立つほどプレミア感が増すアイテムだ。
使い方も、首に巻くだけではなく、カバンに巻いたりベルトがわりにしたりと様々なアレンジが可能。新品のものよりはお手頃に買うこともできるので、初心者さんはまず小物からチェックしてみて。
ヴィンテージショップでいいものに出会うための裏技
ヴィンテージショップにはたくさんのアイテムが溢れていることが多いもの。その中から価値のあるアイテムを見極めるのは、はっきり言って至難の技。それならば、ヴィンテージショップの人と仲良くなるのが一番! と岸本さん。
お店の人と仲良くなり、自分の好みをある程度伝えておけば、そのようなアイテムが入荷した際に連絡をくれることもあるとか! お客と話すのが好きな店員さんも多いようだから、臆せず話しかけてみて。
若い頃の古着とは違う、大人だからこそ楽しめるヴィンテージ。注目が集まり、ショップも多いいまこそ、取り入れるべき狙い目。他の人と被らない、ワンアンドオンリーな上級なおしゃれを楽しんでみてはいかが?
取材協力 stylist/岸本佳子
集めているアイテムにもこだわりが詰まっているので、どんどん話を聞いて見てください。気になるアイテムがいつの時代のものか? など、ブランドに関する雑学や意外な話も教えてくれますよ。
コメント: 岸本佳子さん