メイクやネイルがきれいなことも大切だけれど、ちょっとした手の仕草や表情、話しかたなどが、あなたの印象を大きく左右しているって知ってた? 大人の女性なら、そういった「所作」もマスターしておきたいところ。そこで、インナービューティーインストラクターの松葉子さんに伺った「女性を美しく見せる所作」10ヶ条をご紹介。
その1:動作は身体の力を抜いて
「インストラクターとして前に出るときは身体の力を抜いていますね」と松さん。使っている筋肉のみを意識して、ほかは力を抜く。緊張した状態では、エクササイズの効果も半減してしまうし、動きも固くなってしまう。それが日常の動きでも無意識でできていると自然体の女性らしさが醸し出される。
その2:どんなときも座るさいは脚を閉じる
電車やベンチで座っているときは脚を閉じるのが女性として当然の嗜み。脚を広げているとだらしなく見えてしまうから絶対にNG。モデルさんのように脚を閉じて斜めにスライドさせて…とまではできなくても、両脚を揃えて座るのは最低限のマナー。
その3:口を開けっぱなしにしない&口角を上げる
笑顔はそのひとの魅力を引き出す最大の武器。仕事中、移動中いつでも口角を上げていると好印象。松さんは、生徒さんにも口角を上げることの大事さを伝えているそう。レッスンの前には「口角を上げて2~3分キープ」を行っているのだとか。
そして、口を開けっぱなしにしないことも意識して。話していないときに口が開けっぱなしなっていると、だらしなく見えてしまう…。
その4:友人同士でも指をささない
これも小さいころに教わることのひとつ「ひとを指ささないこと」。両親や先生から教わったものの、意識して注意してなかった…というひとも多いかも。日本人は礼節を重んじるもの。昔から言われているような礼儀作法は知っておいて損はないはず。
その4:室内で帽子をかぶったままにしないように
部屋の中でも帽子を被ったままのひとが、最近多い。本来、室内では帽子を脱ぐのがマナー。髪型が崩れている、ケガをしているなど、どうしても帽子を脱げない事情があるなら、相手にそのことを説明して了承を得るのが礼儀正しい印象を与える。
室内で帽子を被っているのは「ファッションの一貫です」と言ってしまえばそれまでですが、本来はマナー違反であることを覚えておくといいですね。
コメント: 松葉子さん
その6:省略言葉を使わないこと
若者の常識となっている「省略言葉」を大人の女性が使うとイメージダウン…。
例えば、難しいを「ムズイ」と省略してみたり、とりあえずという意味で「とりま」と使うなど。
日本語はとても美しい言葉。それが崩れてきているのはもったいないこと。きちんとした日本語を使ったうえで、たまに冗談で若者言葉を使うくらいならユーモアある印象。
イントネーションが変だったり、敬語ができていないのも残念ですよね。知らないとできないので、今一度正しい日本語や礼儀を学ぶ必要があります。
コメント: 松葉子さん
その7:話すときの「抑揚」と「間」を意識せよ
話しかたも、そのひとの印象左右する大切な要素。松さんが、レッスンのときやひとと話すときに意識しているのは「間」なのだとか。「間」をおいて話すことで相手に考える時間を持たせる。
何かを伝えたいと思って一気にこちらから話してしまうと、相手がいっぱいいっぱいになって受け取れなくなってしまう。相手に話を聞いてほしいと思う時こそ、「間」をおいて話すのが正解。
さらに「抑揚」も大事なのだとか。話しかたが単調だと相手が飽きてしまうから、抑揚をつけて話に興味を持たせるのが◎。
ゆっくり話すことも大切です。相手に安心感を与えるし、上品な印象になります。
私は、もともと話すのがゆっくりすぎるので、もう少し早く話したほうがいいかもしれませんね(笑)
コメント: 松葉子さん
その8:いつも相手を敬う気持ちを忘れないこと
目の前の相手に尊敬の気持ちを持つと自然と行動や仕草が丁寧になるもの。その「想い」が「所作」に表れる。逆を言えば、傲慢になると態度や仕草が雑になるので、謙虚な姿勢を忘れずに。
その9:つねに誰かに見られている意識を持つ
1~8まですべてのことにつながっているのは、誰かに見られているという意識を持つこと。ひとの目を気にすると自分がどう映っているのかが気になることもあって、所作が丁寧になるはず。いつどこで誰に見られても大丈夫な行動や発言を意識しておこう。
私は玄関を出た瞬間からずっと「誰かに見られている」という意識を持っています。
コメント: 松葉子さん
その10:美しい姿勢の基本「体幹」を意識せよ
美しい姿勢や美脚の基本は体幹。体幹という身体の軸が正しいラインにあって、きちんと使えていたら美しく見える。体幹に力を入れていれば、ほかは力を抜いてOK。
「想いが所作に表れる」ということがすべての基本。昨今、親が教えるべき「しつけ」が不十分になってきているというのも事実。言葉や所作など “日本の美徳”というものを、大人の女性として学び直すいい機会かもしれない。
取材協力/インナービューティーインストラクター 松葉子
小さいころに母親から「脚を広げない」「スカートをはいているときはひざの上にハンカチを置く」といったことを厳しく教えてもらいました。当たり前のことだけど教えない親が増えているのかなとも思います。子どものしつけって大事ですよね。
コメント: 松葉子さん