引っ越しや新規案件、人事異動など、働く女性にとってバタバタしがちなこのシーズン。仕事に追われているときの食事といえば「とにかくすぐ食べられるもの」と、手軽に済ませてしまうことも多いはず。
でも、コンビニのお弁当やジャンクフードなどを食べていると、健康に影響がありそうで心配…。卵子の数やホルモンバランスに関係するなんて噂もあるけれど、実際のところどうなの? 女性の体と食事の関係について、産婦人科医の宋美玄先生に聞いてみた。
ジャンクフードは、女性の体によくないの? 卵子やホルモンへの影響は?
男性がコンビニの食事やジャンクフードばかり摂取していると、精子や性機能に影響があるという話をよく聞く。では、女性の場合はどうなんだろう? 食品添加物の多い食事を摂ることで、卵子やホルモンバランスに影響はあるの?
そもそも、朝昼晩コンビニのお弁当を食べているなら、あなたのライフスタイルは大丈夫? と思ってしまいます。
コメント: 宋美玄先生
卵子やホルモンバランスをととのえる食事、コツはある?
もちろん、1日3食、主食・副菜・主菜・乳製品・果実などとバランスのとれた食事を摂取できればベスト。
でも、朝からごはん、サラダ、焼き魚、フルーツなど、栄養バランスばっちりの食事を用意するのは、働く女性にとっては至難の業。
卵子やホルモンバランスを良好にととのえるためには、毎日の食事とどう向き合えばいい?
1日の食事を俯瞰して、なんとなく栄養バランスがとれていたらOKです。例えば「1週間のうちに、魚も肉も野菜も食べた」などと、広く考えて調整していければいいんです。
コメント: 宋美玄先生
気にしすぎる女性が増えている? "やりすぎ”には、ご注意を
「節制しなきゃという思いを利用して、不安を煽る情報が多すぎる気がします」と宋先生。そうした情報のせいで、神経質になりすぎてしまう女性も増えているそう。
実際、コンビニやファストフードで、手軽な食事ばかり摂っているとうしろめたさを感じてしまうけれど…。
糖質制限や肉・魚は禁止など、ストイックすぎる生活をしていると、逆に栄養バランスが悪くなってしまう場合もあります。凝りすぎるのも注意が必要です。
コメント: 宋美玄先生
「卵子」や「ホルモンバランス」は女性にとってデリケートに考えてしまう問題。
だからといって、食品添加物の有無を気にしすぎたり、ストイックにやりすぎてしまうのは返って逆効果になる可能性も。
まずは食事の時間や睡眠時間、働き方など、ライフスタイルを見つめ直してみては?
取材協力/産婦人科医 宋美玄
防腐剤や添加物の入ったものを食べたからといって、すぐに卵子が老化することはあり得ません。また、摂取しても代謝されるため、妊娠や出産に影響することもないですね。
男性の精子や性機能に影響があるかどうかも、極端な量を摂った場合だと思いますよ。
コメント: 宋美玄先生