「肩こり」の症状がでていながらも放置してしまったり、一時的なマッサージで済ませてしまってない? 肩こりを甘く見ていると、“体型崩れ” や “痩せにくいからだ” を作る原因になってしまうのだとか…。
そこでインナービューティーインストラクターの松葉子さんが「肩こりになる原因」と「毎日できる簡単ストレッチ」を紹介してくれた。まずは、肩こりになる原因をチェックして。
それ、血行不良を引き起こしてるかも…。肩こりの原因を作るNG行動を✓
肩こりは「血行不良」によって生じることが多い。そんな風に、肩まわりが血行不良になる主な原因は下記ような生活習慣に潜んでいるのだとか。
①ストレスによる頭皮の硬直
普段から、頭皮の固さをチェックしているひとは多くないはず。気がついたときに触ってみると、驚くほど固くなっているかも。ストレスを感じることで筋肉が萎縮し、頭皮硬直に。そんな状態に陥ると、血行不良になってしまう。
②パソコンやスマートフォンを長時間使用することによる目の疲れ
現代人にとって、パソコンやスマホはもはや無くてはならないツール。でも、長時間使用することで、目が悲鳴をあげているかも…。定期的に休憩をはさんだり、目の疲れをやわらげるアイテムを使ってあげるのが正解。
③スマホ首や巻き肩、猫背などの悪姿勢
姿勢が悪いと肩甲骨は開いて、少し下がった状態になり、その姿勢を続けていると肩甲骨まわりはその状態で固まってしまうのだとか。このように肩甲骨が開いた状態にあることで、肩こりが起こりやすくなり、血流も悪くなって太りやすい状態に…。
肩こり解消ストレッチの前に。生活習慣の見直しを
肩こり原因となりうる「ストレス」「目の疲れ」「悪姿勢」にならないように注意するのはもちろんだけれど、そのほか日常的に注意すべき習慣が。下記の5つを✓。
✓ かばんを肩にかけるときに、その肩を左右交互に変える
✓ 毎日湯船にしっかりと浸かる
✓ ゆっくりと深呼吸をしながら、何も考えない時間を作る
✓ 心のデトックスを(思いっきり笑う、思いっきり泣く)
✓ 就寝時、スマートフォンを頭の近くではなく足元に置く
肩こりを解消するには、肩甲骨+肋骨・肩関節を鍛えることが大事
そもそも、肩甲骨のまわりにはインナーマッスルがある。肩甲骨は肋骨の上にのっていて、その肩甲骨と肋骨の間にも筋肉があるといった仕組み。
肩甲骨が動かしにくい…なんてひとのなかには、肩甲骨まわりの骨の膜と筋肉の膜がくっついてしまっているひとが多いそう。
理想は、肩甲骨のところに指1本くらい入る状態。それが、巷でも話題になっている「肩甲骨はがし」というエクササイズになる。
ただし、肩甲骨が動けばOKかというと、答えはNO。肩関節と一緒に肩甲骨が動かないと肩がゆるい状態になってしまう。
つまり、肩甲骨とつながっている肩関節・肋骨も一緒に鍛えることが大切ということ。
松さん直伝の、肩甲骨にくわえ肋骨や肩関節も一緒に鍛えることができる「肩こり解消ストレッチ」をチェックしてみて。
その1:固まった状態をほぐす、肩まわし
猫背などが原因で、固くなってしまった肩甲骨はほぐしてあげることが大切。
そんなときにおすすめなのが、両肩を同時にまわしてあげる、通称「肩まわし」。
その2:座ったままできるストレッチ
座ったままで、簡単動作を10回ほど繰り返すだけのストレッチも◎。寝る前にできるこのストレッチは、取り入れやすさも魅力。
その3:寝たままできるボールストレッチ
帰宅後に時間があるときや、休日などにゆっくり取り入れたいストレッチをご紹介。自宅にあるボール(またはタオル)を使ってトライしてみて。
①仰向けに、寝転がる。
②肩甲骨の間に、タオルもしくはピラティスボールを挟む。
③両腕を床と垂直に限界までのばして、脱力。
④片腕を床と垂直にのばした状態で手のひらを外に返してさらに上に向かってのばす。これを左右の腕を交互に行う。
その4:寝て・はさむだけ、タオルストレッチ
バスタオルを2枚重ねて、ロール状に。通称「くるくるタオル」を作ったら、準備完了。
①「くるくるタオル」に、肩甲骨がのるように敷いて寝る。
※このとき首が苦しい場合は、バスタオル1枚で作り直す。
②腕を楽に広げて、ゆっくりと呼吸。
③②を10回ほど、繰り返す。
前の肋骨が膨らむように。背中でくるくるタオルを押しているような感じで行ってください。
コメント: 松葉子さん
その5:肋骨&背中を広げる、肩甲骨ストレッチ
①両脇腹を手で押さえて深呼吸。
※このとき、肋骨が広がるのを感じながら行う。
②同様に両脇腹を押さえて深呼吸したときに、胸を上げる。
③腕を胸の前でクロスして両肩を手で押さえて、軽く前傾したときに肩甲骨を左右に開く。
※③で肩甲骨が開かないひとは、さらに肩を前方に出す。
肩甲骨がしっかりと動くのを意識して行ってください。
コメント: 松葉子さん
肩こり解消ストレッチは簡単にできるものばかり。まずは肩甲骨の正しい位置を体に覚えさせるところからはじめてみて。正しい姿勢を意識するようになるはず。
はじめは「左右の肩甲骨を、寄せる動き」をするだけでも◎。継続的に続けていけば、肩こり解消にくわえヘルシーボディも夢じゃないかも。
取材協力/インナービューティーインストラクター 松葉子
肩甲骨が肩関節と一緒に動いているのを意識しながら行ってください。
コメント: 松葉子さん