根強い人気を誇る「アッシュ」ヘアカラー。赤味のないおしゃれな寒色カラーはぜひ挑戦したいところだけれど、「ブリーチしなくてもできるの?」「きれいに発色するのか不安…」などなど、懸念事項も多い。
そこで、人気のヘアサロンbloc フロア・ビジュアルディレクターの佐々木香奈さんに、実際のお客さまに提案しているというさまざまなアッシュカラーのデザインを教えてもらった。
そもそも「アッシュ」とは?

出典: 佐々木さん提供
「アッシュ」とは簡単にいうと、寒色系のカラーのこと。グリーン・グレー・ブルーなどの寒色系のカラー剤を乗せることで、日本人の髪特有の「赤味」や「黄味」をおさえてくれる。外国人のような透明感がとってもおしゃれな印象で、長らく人気が続いているみたい。
かつては「ブリーチ」必須の個性派カラーのイメージが強かったアッシュだけれど、佐々木さんいわく、最近は暗めのアッシュカラーも人気なんだとか。

出典: 編集部撮影
今回はアッシュの中でも、佐々木さんおすすめの最旬デザインを4つご紹介。
職場規定があるひとでも安心のブリーチなし暗めカラーや、立体感のあるダブルカラー、そして外国人風の明るめカラーまで目白押し。きっと、あなたにぴったりのデザインが見つかるはず。
ローダメージなのにしっかり発色「細ハイライト」アッシュ
「アッシュに挑戦したいけど、髪のダメージが気になる…」「仕事があるから、派手すぎるデザインはちょっと…」というひとにおすすめのデザインがこちら。
毛量全体の3/1〜2/1程度を目安にまんべんなく毛束を取り、細くハイライトを入れたデザイン。ワントーンで染めるよりも立体的に仕上がります。ハイライト部以外はブリーチなしでできるため、ハイブリーチに抵抗があるひとにおすすめです。
コメント: 佐々木香奈さん
赤味のない、グレーがかったアッシュがしっかり発色しているのに、やりすぎ感がなくこなれた印象。明るくなりすぎないので、職場に規定があるひとでも挑戦しやすそう。
もう少し個性的にしたい場合は、ハイライトを広めにいれたり、毛先にかけて明るくなるグラデーションカラーもおすすめなんだとか。
アップにすると印象チェンジ。一石二鳥の「インナー」アッシュ
こちらもハイライト同様「全頭ブリーチ」はしないでOKの、ダメージ毛さんにもうれしいデザイン。
えり足の髪だけを1ブリーチし、ラベンダーアッシュをかぶせました。アッシュの中でも、こういう紫がかった色味は特に人気のカラー。染まりたての綺麗さはもちろん、色が抜けてきた時に出てくる黄味を紫が打ち消してくれるので、色落ち後も汚くなりません。
コメント: 佐々木香奈さん
髪を下ろしているときはシンプルだけれど、アップにすると明るい部分が見えてくる、一度で二度おいしいカラー。ヘアアレンジを楽しみたいひとには、まさにうってつけのカラーと言えそう。
女性らしいラベンダーアッシュは意外とどんなファッションにも合うので、ぜひチャレンジしてみて。
ブリーチは一切不要! 光に透けると色味を感じる「ダーク」アッシュ
「アッシュ=ブリーチ」のイメージが強いけれど、通常のアルカリカラーだけでもこんなに綺麗なアッシュが叶うみたい。
完全な黒髪からのアッシュは難しいですが、明るさレベル「9〜10」くらいに染まっていれば、ブリーチしなくてもアッシュにイメチェンすることができますよ! こちらのお客さまはもともと赤系のカラーだったところに、深みのあるネイビーをかぶせて、寒色系の色味に仕上げています。
コメント: 佐々木香奈さん
一見黒髪だけれど光に透けるとほんのりアッシュ味を感じる、小ワザの効いたカラー。
「赤っぽい色からアッシュにできるの?」という疑問もよく聞くけれど、佐々木さんいわく、ダーク系のアッシュであればたいていの場合は希望を叶えることができるみたい。担当の美容師さんと相談して、イメージ通りの仕上がりを目指してみて。
クリアな色味で透明感抜群。憧れの「外国人風」アッシュ
髪型規定のない仕事のひとや、すでにアッシュカラーを経験済みの上級者さんは、思い切ってこんなハイトーンはいかが?
全体を2回ブリーチして、クリアな発色のアッシュベージュをかぶせています。ブリーチをすると、やっぱり透明感は抜群。お店でも根強い人気を誇っています。
コメント: 佐々木香奈さん
ややくすんだ質感がおしゃれな、「これぞアッシュ」と言うべき外国人風カラー。blocのお客さまからもラブコールが多いというハイトーンは、いつかチャレンジしてみたいカラーと言えそう。
ひと口に「アッシュ」と言っても、使うカラーや分量によって、その仕上がりはさまざま。あなたが気になったのはどのデザイン? この冬は思い切ったカラーチェンジで、新しい自分に出会いましょ。
取材協力/bloc フロア・ビジュアルディレクター 佐々木香奈
ヘアカラーの明るさの程度のことを「レベル」といい、大体15〜20段階に分類されています。数字が大きいほど明るく、小さいほど暗め。オフィスによっては「9レベルの明るさまでならOK」などと決められているところもあるようですが、そのくらいの明るさでもアッシュを発色させることができますよ。
コメント: 佐々木香奈さん