おばさん感を増長させるアレ…。ほうれい線をつくる「NG行動」をプロが指南

30歳近くになったころから、ふと鏡を見ると「ほうれい線が深くなったかも」と感じることが多くなった。そのほうれい線、くっきりとした線が刻まれてしまうと、一気に老けた印象に…。

そこで今回、お肌のプロである渋谷スキンクリニック」の吉田貴子院長に、20代からはじめるべき「ほうれい線ケア」を教えてもらった。

「ほうれい線」が目立ちやすいタイプって?

加齢や紫外線、喫煙によるたるみによって、目立ちやすくなるといわれるほうれい線。それ以外に、ほうれい線が目立ちやすくなる原因や、「こんなひとは、ほうれい線が目立ちやすい」という特徴があれば知りたい!

頬に筋肉や脂肪が多くついているひとは、下垂しやすくなります。そのため、若いうちからほうれい線が目立ちやすい傾向がありますね。太ると顔に脂肪がつきやすいひとは、筋肉がたるむことで、急に老けた印象になることもあるため注意が必要です。

コメント: 吉田貴子先生

ほうれい線の原因「筋肉のたるみ」をつくるNG行動

メイクで隠すことが難しい、ほうれい線。きれいにメイクをしたつもりでも、線にファンデーションが溜まって余計に老けて見えてしまったり。
そもそも、顔の筋肉がたるんでしまうのはなんでだろう? 避けるべき、NG行動なんてあったりするもの?

おしりや二の腕を想像するとわかりやすいと思いますが、筋肉は痩せるとたるんできます。顔も同じで、表情筋を鍛えないと筋肉が痩せて下垂してしまいます。頬はもちろんのこと、目の下や額なども筋肉が痩せてたるんでしまうと、老けた印象をあたえてしまうんです。

コメント: 吉田貴子先生

また「紫外線」などによって活性酸素が作られると、その酸化反応によって皮膚のコラーゲンやエラスチンが壊されます。それにより、たるみやシワにつながります。活性酸素を除去するためには、抗酸化作用の高いアスタキサンチンやケイ素、ビタミンC・Eなどの美容成分を取り入れるといいですね。

コメント: 吉田貴子先生

それから「喫煙」も避けましょう。肌の老化が進み、結果的にたるみの原因になります。タバコを吸うのはもちろん、副流煙も悪影響なので、カフェなどの喫煙席も注意しましょう。

コメント: 吉田貴子先生

「クリーム×フェイスマッサージ」でほうれい線対策

吉田先生によると、頬は「目のほうから口のほうへ、縦に走っている筋肉」と「こめかみから口の方へ斜めに走っている筋肉」の2つによって支えられているそう。だから、これら垂直方向と斜め方向の2つの筋肉が鍛えられていれば、下垂しにくいのだとか。

また、筋肉の上には脂肪と皮膚がある。脂肪は加齢により減少していき、ボリュームの低下がたるみを引き起こす。そして皮膚の大きく分けて3層のうち、コラーゲンなどを生成し肌のハリや弾力を維持する「真皮層」が衰えると、皮膚が下垂してしまうそう。

表情筋を鍛えるマッサージグッズなどもたくさん出ていますが、皮膚の表面を強くこすって真皮層に刺激をあたえてしまうと、たるみにつながる可能性もあります。

対策としては、ほうれい線に沿って指圧をしたり、リフトアップ効果が期待できるクリームなどを使って滑りがいい状態でマッサージをするのがおすすめです。

コメント: 吉田貴子先生

ほうれい線の元凶 “顔の筋肉のたるみ”を増長させる「NG行動」を避けるのはもちろんのこと、毎日のスキンケア時間にフェイスマッサージを取り入れて、エイジレスな女性を目指して。

ほうれい線がくっきりと深くなってしまう前に、はやめにスタートを。

取材協力/渋谷スキンクリニック 吉田貴子院長

text : 東谷好依

supervised by

渋谷スキンクリニック院長
吉田 貴子

皮膚科・美容皮膚科医。渋谷スキンクリニック院長。あまねく人々のホーム”スキン”ドクターになるべく毎日奮闘中。コラムなど執筆活動でも美肌普及活動に力を注いでいる。

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