コーディネートは申し分なくても、洗濯は“普通洗い”“おしゃれ着洗い”の区別くらいしかしない。…そんなズボラなお手入れじゃ、おろしたての数日を過ぎれば、あっと言う間に残念オーラがただよう。
いつ見てもおしゃれな女は、洗濯だってぬかりない。正しく洗濯する上で、おさえておきたい“洗濯表示”の読み解きを✔。
服に付いてる“洗濯表示”見てる?
「丈夫そう」「大事な服だから」。
そんな感覚的な判断をもとに洗濯するのは、洋服にはとてもリスキー。
そこで洗う前に一度確認したいのが、洋服の裏地についている洗濯表示。
何を意味するか覚えにくそう? 不安にならなくても大丈夫。
プチプラからお高め服まで、いろんな価格帯・素材の洋服をきれいめカジュアルに着こなすファッションアドバイザーの日比理子さんに、洗濯表示の見方を教えてもらった。
①その服の洗濯表示は、新旧どっち?
最初に確認したいのが、これから洗おうとする洋服の洗濯表示が新表示か旧表示か。今から1年前にあたる2016年12月から、洗濯表示が新表示に変わったことは、もう知ってる?
今、各店舗に並んでいる洋服は基本的に新表示。
でもあなたのクローゼットや普段着る服のローテーションには、1年以上前に買った洋服があるはず。そのため、新旧それぞれのマークの意味を把握することが大切。
②家庭洗濯をするなら、一番左の記号を見る
さっそく表示に目を向けてみて。まず覚えておきたいのが、5種類の基本記号(“家庭洗濯”“漂白”“乾燥”“アイロン”“クリーニング”)。
実は、いざ洗う時には全部をチェックしなくても、まったく問題ない。
家庭洗濯をするときには、一番左だけを見ればOK。まず最初におさえたいのは、洗濯機で洗えるかどうか。
旧表示の場合は“洗濯機”型になっているので、一目瞭然。
新表示になってからは、洗濯機はすべてたらい型にチェンジ。
それは洗濯表示の記号が世界共通であるため、一つの洗濯機マークに統一できないからなんだって。
③洗濯機で洗うなら、たらいの下にある横線を攻略
また旧表示になく新表示から加わるのが、たらいの下の付加記号の棒線。棒線が一本もないものから、マックスにあたる棒線2本まで、3段階で表示。
この棒線の数が増えるほど洗い方を弱く(やさしい洗い方を)という意味に。
この棒線、作用をあらわすマイナスバーだと覚えておくとよいと思います。
そして、赤丸印が標準コースと考えてよいです。
コメント: 日比理子さん
上記画像の場合、一番左から見ていくと、次のような意味になる。
「30度を限度とし、洗濯機で洗濯ができる」=しっかり・入念洗いコース
「30度を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる」=標準コース
「30度を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる」=手洗いコース
④手洗い・水洗い不可の洋服につくマーク
洗濯機が使えない洋服には手洗いマークの表示がつく。手洗いとは押し洗いや振り洗い、つかみ洗いなどやさしく手で洗うこと。
今の季節ならニットやコートなどは手洗いが基本。手洗いマークについても新旧では少しだけマークに変化が。
旧表示では「手洗イ」の文字が入ったけれど、新表示では水に手を入れているマークになった。
特に書かれていないけれど、水温の上限は40度と念頭に置いておいて。
また水洗い不可のマークについては、新旧でほとんど変わらない。
×が禁止の印。一目見ればすぐにハッと気付けそう。
プラスαできれいに仕上げる“漂白”マーク
洋服から変なニオイがしたり、やや黄ばんだり…。そんな不潔感をシャットアウトする上でも、漂白剤をスマートに使いたいもの。
自宅のお手入れ時にチェックしたいのが、左から二番目のマーク。
旧表示ではフラスコに似た記号のものだったけれど、新表示からは完全な三角形ベースのマークに。
そしてもう一つおさえたいのが、漂白剤には2種類あること。白アイテムやブラウスなど強い繊維に使える塩素系と、色柄ものやウールなどに使える酸素系。
この区別をベースにした、漂白にちなんだマークは全3種類。
上記画像のようにただの三角形なら、どちらの漂白剤を使ってもOK。
一方、強力な塩素系は使えず、マイルドな酸素系だけが使える場合は、斜線入りの三角形。
この斜線を柄モノと考えて、柄モノOK=酸素系と覚えると簡単です。
コメント: 日比理子さん
そして洗濯マーク同様、大きな×が入っていれば、漂白剤の使用はNG。
正しくお手入れしていれば、洋服は長持ちしてくれる。洗濯上手は、きっと着こなし美人への第一歩。
取材協力 Fashion adviser/日比理子
ちなみにこの40という数字は40度を限度とするという意味となります。
コメント: 日比理子さん