化粧品メーカー勤務・紗江(32)。営業本部戦略マーケティング所属。30代に突入し、本当の意味で仕事のおもしろさを実感できるようになった今日この頃。
朝、クローゼットの前でのお悩みタイム。
紗江『ついにやってきた、新作発表会。準備に追われて寝不足気味だけど、疲れた顔は見せられない! 社外のひとへのご挨拶もあるし、特別な日だし、華やかさのあるスタイルがいいよね。
とはいえ、忙しかったから新しい服を買いに行けてないんだよな…。なんとかあるもので、新作発表会にふさわしい新鮮味のあるコーデができないかな』
手持ちアイテムを使ってるけど、新鮮味のある華やかコーデ。そんな欲張りな着こなしって、可能? スタイリストの亀恭子さん、レスキューアイデア、ありますか?
袖コン×ワイパン。裾ボリューム×2なのにスッキリ華やかな理由って?
人気スタイリスト・亀恭子さんのとある日のイベント衣装がこちら。
袖コンシャストップスとワイドパンツを合わせたコーディネート。一見、どちらも裾に向かって広がっているデザインなのでバランスを取るのが難しそうですが、素材でメリハリをつければ共存可能。むしろ華やかに見えますよ。
たとえば、とろみのあるシャツ×ハリのあるワイドパンツの組み合わせ。コーデの中に、とろみ=柔らかさとハリ=固さを共存させることでメリハリが生まれ、上下裾がボリューミィでもバランスよく着られます。
春夏に流行ったハリのある抜き襟シャツ×ハリのあるワイドパンツは、避けた方がいいと思います。
きれいにトップスはインすれば、新鮮見えが叶う
また、トップスをきれいにインすることで、新鮮味のある着こなしを楽しめますよ。
春夏はトップスをルーズに出したり、半分だけしまったりと、エフォートレスなシルエットがトレンドでしたが、秋冬はきれいな着こなしがトレンド。
トップスは、あえてオールインし、きちんとウエストラインを見せる。ウエストラインを一度シメることで、着こなしにメリハリをつくる効果もあります。
仕事と一緒で、ファッションもぬかりなく。手持ち服でも、組み合わせ次第で華やか・新鮮コーデは出来る。仕事の頑張りが報われる晴れの舞台、新調した服じゃなくても自信を持って挑めそう。
取材協力 Stylist/亀恭子