ひとには言えないけれど、SEXが楽しめていない…実は、そんな「没頭できない女性」が増えているのだとか。産婦人科医の宋美玄先生によると、痛みが起きる場所によって、さまざまな理由があるとのこと。その原因をチェック。
その1 “膣の入り口が痛いひと”に足りないのは「興奮」
まずは「膣の入り口」が痛いタイプ。SEXがはじまる前から、恐怖心や緊張を感じやすい女性に多いと宋先生。
また、痛いんだろうな…とSEXに夢中になれず、ビクビクするから痛む。その悪循環が「性交痛」につながっているのかも。産婦人科では、入り口を広げる「ダイレーター」による治療や、SEX中のアドバイスなどを受けることができる。
その2 “奥が痛いひと”は「体位」を変えてみて
次に「膣の奥」が痛いとき。ヒリヒリしたり、部分的に痛かったりすると「こんなに痛いのはどうして…」と、悩んでいるひともいるのでは?
奥の痛みは、性感染症や子宮筋腫、子宮内膜症の疑いがあります。骨盤の中で出血していると、排便痛や性交痛が起きやすいですね。あとは、子宮が背中側に傾いている“子宮後屈(こうつく)”の可能性も。念のため、婦人科で調べてもらうと良いでしょう。
コメント: 宋美玄先生
また、これまでに手術を受けたことがあるひとも、奥の痛みを感じることがあるのだそう。そこで、角度を変えるなどの「体位」を工夫することで、解消されることもありますよ、と宋先生。
その3 AVの影響を受けた、男性優位になってない?
病院に行ったら「筋腫も内膜症もありませんよ」と言われ、根本の悩みは解決されることなく終わらせてない? 性交痛に悩む女性のなかには、彼の要望に応えようと頑張っているひとも多いよう…。
SEXすると痛いんです、という患者さんをたくさん診てきましたが、経験から言うと病気ということはまれです。それよりも、AVの普及とともに男性から要求されていることが多すぎます。女性がSEXで必ずイクなんて、AVの世界だけの出来事ですから。
コメント: 宋美玄先生
これが普通のこと、きっと私が変なんだ…。その思い込みが、SEXを楽しめない原因になっていることも。痛みをがまんしてしまったり、男性に真面目に応えようとしているあなたも、まずはその「当たり前」の思い込みを変えることからはじめてみて。
取材協力/産婦人科医 宋美玄先生
入り口が痛い時は“十分に興奮できていない”ことが多いです。女性は興奮するとペニスを受け入れられるように、子宮の入り口がふわっと開いて、潤滑液が出てくるので痛みが起きにくくなります。
コメント: 宋美玄先生