「あ!」と出た瞬間わかるあの感覚…。生理用ナプキンのCMでもよく聞くぐらいだから、血の塊が出るのって一般的なのかしら? 産婦人科医の宋美玄先生によると「ドロッと経血」が出る原因はいくつかあるのだそう。
そもそも、ほかの血液よりも固まりづらい「月経血」
月経血の量が多いときは、同時に貧血も起きがち。もし気になるようなら、放っておかずに婦人科へ相談を。
生理の塊のサイズが大きいと危険? 正常サイズはどのくらい?
血の塊が出るからといって、神経質になる必要はない模様。でも、量が多いようならちょっと心配…。健康的な月経量の目安がわかると、安心かも。
まずは塊のサイズをチェック。親指の爪程度なら大丈夫でしょう。でも、握りこぶし大程あるなら、多いといえます。正常範囲は20CC~140CC。それを超えるようなら治療をおすすめします。
コメント: 宋先生コメント
生活に支障を与える程度かどうかも大切な指標。何度もナプキンを変えるひとや、塊が外に出る瞬間が不快だと思うひとは、がまんしないように…。
自分の月経血量を知るときに役立つ「月経カップ」
生理の量を計る便利な方法が、第三の生理用品「月経カップ」を使うこと。
メーカーによって異なりますが、カップに「7.5ml」「15ml」といった目盛がついているので、取り替えた回数から1度の生理に出た量が分かります。
コメント: 宋先生コメント
月経カップでは漏れてしまうというひとは、月経過多の可能性があります。止血剤やピル、ミレーナといった、生理の血を減らす治療法があります。月経血の量が減ることで、不快なドロっと経血も防ぐことができるでしょう。
コメント: 宋先生コメント
「ドロッと経血」は、見た目も気持ちが悪いし、婦人科系疾患のサインだったらどうしよう…と心配しているひと、まずは自分の月経血の量を知ることも大切。ナプキンをたびたび変えるひとや、やっぱり不快…だというひと、がまんは禁物!
取材協力/産婦人科医 宋美玄先生
そもそも月経血って、固まりづらい性質を持っているんです。それなのに、レバー状になるのは、量が多いために膣内に停滞していた可能性があります。1日に何度も出るなど、月経過多(かた)が疑われる場合は、子宮筋腫や子宮内膜症の有無を調べても良いかもしれません。
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