約10年前のこと。ショップ店員としてアパレルショップに勤務するかたわら『ViVi』読者モデルとしてカリスマ的人気を誇るなど、華々しい過去を持つ吉田怜香さん。当時の吉田さんは、現在の面影がないほどの“派手ギャル”だった。
その劇的変化は、一体どうやって訪れたのか。全国の“大人化”を目指すアラサー元ギャルたちに、秘密のメソッドを打ち明ける。
引き算はアイメイクから
吉田さんが引いた順番は、つけまつげ、カラーコンタクト、ヘアカラー。まずはつけまつげを取り、カラコンを外し、明るいブラウンに染めていたヘアを、暗いブラウンに染め直した。
アイシャドウはブラウン系に落ち着き、アイホールと目のキワのみに入れている。アイライナーはより細く。
マスカラは、必要以上に塗り重ねない。まつげエクステももちろん、引き算の対象だ。
眉毛もチークも、不自然なことはしない
なかでも吉田さんがこだわったのが、意外にも眉毛。短くカットしきれいに整えるよりも、毛流れがわかるくらいの長さがベスト。「眉毛、描いてますよ」と言いたげな眉毛にならないよう、意識した。
このように、とにかく「不自然なことはしない」が吉田さんのモットー。チークも然り。
ミューズにも変化が
当時は自分がギャルだとは思わなかったけど、いま見返してみたらギャルですね。
まわりのみんなが化粧濃かったし、そういう時代だったんだな、と思います。
コメント: 吉田怜香さん
無意識に派手メイクをしていた吉田さんが、少しずつ大人化を意識しだしたのは、25・6歳の頃だった。ふと憧れの的だったとある女性を見て、
「なんか、違う。あのヘアメイクは、なんか違う。」
と思ったのがきっかけ。それからというもの、視線が向くのはナチュラルな女性ばかりに。吉田さんのミューズが、ギャルのカリスマから、ヘルシーなナチュラル美が魅力の女性に変わったそう。
そうは言っても、変化はこわい…
それまで濃かったメイクを薄くすることへの自信のなさを、吉田さんは「その気持ち、わかります」と頷く一方、こうアドバイスする。
固定概念にとらわれるな、と言いたいですね。自分の中には、“濃いメイクをしたら完璧な自分”という像があるかもしれない。でも、たとえば周りの友達10人に聞いてみましょう。「私のメイク、どう?」と。不自然なまつ毛よりもカラコンよりも、本当はナチュラルなあなたの方がいい、と言ってくれる人の意見に、もうちょっと耳を傾けてみて。
コメント: 吉田怜香さん
「完璧メイク=完璧な自分」って思っているのは、もしかしたらあなただけかも?
取材協力 LIFE's director/吉田怜香
大人メイクに重要なのは、引き算の“加減”。若い女性の中には、チークを濃く塗っている子もいますよね。「普通に生活していて、そのほっぺの色にはならないんじゃない?」と思うような濃さに。
チークを塗りたいなら、ほのかな色付けくらいがちょうど良いのではないでしょうか。
コメント: 吉田怜香さん