職場での女子トークや女子会で、くり広げられるウワサ話。なかでも、恋愛・ダイエット・女性ホルモンなどの話題は、毎回もり上がる定番ネタ。
そんなときに注意したいのが、「●●●なひとはオス化するらしい」や「●●●をすれば女性ホルモンが増えるらしい」など。そんな、ホルモンネタのなかで、間違っている女性の言動について、産婦人科医の宋美玄先生が斬る!
ウソつきA子 「バリバリ働く女性は、オス化するらしいよ」
ヒゲや抜け毛に性欲…。「オス化」という言葉に、耳が痛いというひとも少なくないはず。なんとかして女性らしさを取り戻したい…! 働きウーマンのみなさん、ご安心を。バリバリ仕事をこなし、仕事づけの毎日であろうと「=オス化」ではない、と宋先生。
間違いB子 「イソフラボンは、女性ホルモンに高い効果があるらしいよ」
女性らしくなるために、生理痛を軽くするために、イソフラボンを摂取している、というひとへ。宋先生いわく、若年層~中年女性にとっては摂取してもしなくても、女性ホルモンに大差はないとのこと。さらに、豆乳を飲んでも無意味な女性もいる…?
大豆イソフラボンによって、植物性のエストロゲンが摂れることはありますが、微々たるもの! しかも、すべての人に効くわけではないんです。決め手は腸内に「エクオール産生菌」があるかどうか。この菌を持っている人の割合は全体の約5割です。
コメント: 宋先生
しくじりC子 「やっぱり、女性ホルモンは増やしたほうがいいらしいよ」
巷でささやかれる「女性ホルモンが増えると○○」説。よく、若返りホルモンや美のホルモンと名づけられている現状。それを増やすことで、肌ツヤが良くなったり、生理の不調やイライラが改善されるなどといわれているけれど…。
女性ホルモンには2種類ありますが、どちらも多ければいい、出ればいいってもんではありません! むしろ増え過ぎると乳がんや子宮体がんのリスクが高くなるというデメリットがあるのです。
コメント: 宋先生
女性ホルモンは、量よりも「バランス」と「適切なリズム」が大切と宋先生。女子トークでの、眉唾なウワサ話にまどわされるのは、きょうで終わり! これからは、女性ホルモンへの過剰な執着心を手放しましょ。
取材協力/産婦人科医 宋美玄先生
みなさん、女性ホルモンを増やそうと躍起になっていますが、30代前後の健康な女性なら、どんなに忙しくても十分に女性ホルモンが分泌されています。“オス化”といわれるのは、バリバリ働く女性のイメージに過ぎません!
コメント: 宋先生