“リネン服→しわくちゃ”が許されるのは20代前半まで。大人たるもの心得ておきたい洗濯術

さらっと肌ざわりのいいリネンシャツは、今の季節のヘビロテアイテム。でも街でよく見かけるリネンシャツはなんだか、シワ加工というよりしわくちゃな気がする。夏の定番“リネンシャツ”のお手入れ方法、心得てる?

そのお手入れ術にファンの多いファッションアドバイザーの日比理子さんに、正しいリネンシャツのお手入れ法を教えてもらった。

リネンシャツ、普通に洗って干すだけではしわくちゃに

リネンはシワがつきやすく、特に脱水ジワがつくとガンコでアイロンでもなかなか取れにくいので、脱水は避けたほうがいいです。

普通の洗濯物のように脱水してしまうとこんなんなります。

リネンのアイテム紹介で“シワの風合いがサマになる”など書かれていることもありますが、そのまま洗っただけの“しわくちゃ感”が許されるのは、20代前半までではないでしょうか。

シワが入っているとみすぼらしい印象になりがちなので、大人はシワ対策をした方がいいと思います。

コメント: 日比理子さん

日比さんがシワ対策として実践する「あること」とは?

洗濯機で脱水をしない「濡れ干し」

洗濯機でのすすぎがひととおり終わったら、軽く手で水を切ったあと、水が滴る状態で干す「濡れ干し」が日比さん流。そうすると水の重みによってシワが伸びるのだそう。

それでもまだシワが気になる場合は、その状態でアイロンをかけることで、くたっと感はずいぶんとやわらぐ。

左:普通に脱水してそのまま干したもの
右:ボトボトのまま濡れ干ししたもの

オンでも活躍するリネンシャツは、襟もとや裾をアイロンでのばすだけできれいな印象に。半乾きのうちならシワがとれやすく、もしも完全に乾いたら霧吹きをして湿らせてから、アイロンをかけるとシワに効くのだとか。

しわくちゃシャツは、アラサー世代の私たちにはそろそろNG。リネンシャツを品よく着こなすために、これからは服のお手入れも欠かさず行なっていきたいものね。

取材協力 Fashion adviser/日比理子

text : 門上奈央

supervised by

ファッションアドバイザー
日比 理子

色彩学に基づいたコーディネートやプチプラアイテムによるスタイリングを得意とし、様々な媒体で情報発信を行う。近著は『MY FASHION BOOK』(大和書房)。

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