生理中は「漏れ」「蒸れ」「ニオイ」「肌荒れ」「かゆみ」など、“ナプキン悩み”でゆううつに…。メディアには、さまざまな情報があるけれど、なかにはとんでもないデマもあるのだそう。そこで巷のデマを正すべく、産婦人科医の宋美玄先生に、3つの“ナプキン”の真実を教えてもらった。
①「紙ナプキンの化学成分が体に入りこむ」はデマ!
“紙ナプキンに含まれる、高分子ポリマーが体内に入り込んで危険”という噂、一度は耳にしたことがあるのでは? 宋先生は、「そんなことは、ありえない!」と語る。
紙オムツも同じで、赤ちゃんの熱を奪うなんて説もデマなのだそう。皮膚から成分が浸透して害を起こすといわれる「経皮毒(けいひどく)」という言葉が、独り歩きしているよう…。紙ナプキンに出回るトンデモ情報を信じて、ビクビクする必要はないのかも。
②布ナプキンの“コットン素材”は、逆に体を冷やす!?
「体が温まって子宮筋腫が治る」「生理痛が改善される」といった冷えとり効果がうたわれているが、それも疑うべしデマなのだとか。
オーガニックコットンの生成りの素材って、温かそうに思えますよね。でも、実は「綿」というのは濡れると乾きにくく、体温を奪い続ける「冷やす素材」なんですよ。もし登山などに、綿素材なんか着ていったら、冷えて大変です!
コメント: 宋先生
メリットとしては、綿はかぶれにくいということ。夏場に肌がかぶれたり、不快感が多いときには、布ナプキンがおすすめ。なかでも、素材の良さを前面に出しているメーカーが安心なのだとか。「布ナプキンを使えば生理痛が治る」「市販の紙ナプキンが体に悪いから布が良い」というのは間違い!
③ストレスフリーな、秘密兵器“月経カップ”とは?
宋先生が、快適な生理ライフを送るために欠かせないというのが「月経血カップ」。膣に浅く挿入して、月経血を吸収してくれるシリコン製のツールで、第三の生理用品ともいわれている。肌が月経血に触れることがないので、漏れやかぶれ、不快感といった悩みを解消!
日本では、あまり出回っていませんが、夢のような快適ツールですよ。時々カップを取り出して、月経血をトイレに流すだけ。経血量も一目瞭然です。
コメント: 宋先生
月経血カップなら、洗えば何度も使いまわせるので、環境にも優しい!
生理痛や生理まわりの不快感など、女性だから仕方がないと諦めている人も多いはず。宋先生は「病気じゃないからといって、我慢しなくていいんです!」と強く語ってくれた。これまでの悩みを解消すべく、快適に過ごすための知識を深めていきましょ。
取材協力/産婦人科医 宋美玄先生
「紙ナプキンの成分が皮膚から吸収されて、婦人病を起こす」「紙ナプキンだと体を冷やして体の機能を奪う」なんてことはありません。股に当てるだけですから。素材がコットンだろうと高分子ポリマーだろうと、体は冷えません。
コメント: 宋先生