太らないおつまみって何?15kg痩せた管理栄養士がダイエット中に食べていたもの

ダイエットしたいけれどお酒が好きというかたも多いはず。お酒とおつまみを楽しみながら痩せる方法を管理栄養士の高杉保美(ほみ)さんに教えていただいた。高杉さん自身もお酒が大好きで、過去にお酒を飲みながら15kgの減量に成功しているダイエットの達人。そんな高杉さんがダイエット中に食べていたおつまみとは。

栄養素が肝心!太らないおつまみの具材

ダイエットでは食事で必要な栄養素をバランス良く摂取できるかがポイント。お酒を飲むとビタミンやミネラルが消耗されて太りやすい状態になってしまう。食べなければ痩せるだろうと思われがちだが、たんぱく質やビタミン類などを摂ったほうがダイエットには効果的。なかでも以下の食材がおすすめ。

・枝豆
ビタミンB群が豊富。低脂質なのも◎。

・チーズ
解毒作用があるアミノ酸「メチオニン」が肝機能の改善をサポート。種類が多いチーズのなかでもカッテージチーズやモッツァレラチーズのように脂質が少ないものがおすすめ。

・肉
たんぱく質が補える。脂質が少ない鶏むね肉や鶏ささみなどを選ぼう。

・魚の刺身
たんぱく質を補えるのはもちろん、DHAやEPA、αリノレン酸など良質な脂質が摂れる。EPAが痩せホルモンと呼ばれる「GLP1」の分泌を活性化。生で食べたほうがこれらの栄養素をそのまま摂取することができるので、魚を食べるなら生がおすすめ。
ビタミン、ミネラルもバランス良く含まれている。

・きのこ類、海藻類(わかめ、昆布、めかぶ、ひじきなど)
ダイエットに欠かせない食物繊維が豊富。海藻類はマグネシウムやカリウムなど不足しがちなミネラルを補給できる。

コンビニで買える太らないおつまみ

家飲み派のかたで忙しくてなかなかおつまみを作ることができないひとも多いのでは。コンビニでおつまみになるものが手軽に買える。コンビニにある副菜は種類が増えているのでいろいろと選べるのも◎。ダイエットの観点だと下記のようなものがおすすめ。

・ひじき煮
海藻類はミネラルが豊富なので積極的に摂取しよう。食物繊維たっぷりなのもうれしい。

・砂肝
脂質も糖質も少ないのでヘルシー。歯応えがあるのでしっかり噛むと満足感を得やすい。

・たまご
たまごはビタミンCと食物繊維以外の栄養素がすべて含まれているのでバランス良く栄養が摂れる。ただし、動物性脂質が多いので食べるのは1日2個までにしておこう。

・ナッツ類
ヘルシーなおやつ・おつまみの代表格。ビタミンやミネラルがたっぷり。良質なオイルも含まれているが、脂質が多いので1日10〜15粒を目安に。

・鶏むね肉の唐揚げ
お酒を飲んでいると唐揚げが食べたくなるもの。低脂質、低糖質のヘルシーなむね肉であればOK。

ビールと枝豆が定番!お酒にベストマッチな太らないおつまみ

飲むお酒が決まっているかたもいろんなお酒を飲むというかたも要チェック。代表的なお酒に合う太らないおつまみをご紹介。たんぱく質の摂取を意識して。

・ビール
枝豆、冷奴…大豆製品はたんぱく質がたっぷり摂れて低カロリー。ビタミンB群も豊富で消化に良い優秀おつまみ。

・サワー、ハイボール
豚肉…お酒を飲むと不足しがちなビタミンB1が含まれている。

・ワイン
カルパッチョ、アクアパッツァ…魚料理は白ワインに合う。
ローストビーフ…肉料理には赤ワインを合わせて。

・日本酒
魚の刺身…日本酒のおつまみに魚の刺身は大定番。魚の栄養素をまるごと取り込もう。

簡単!おいしい!太らないおつまみレシピ

しらすぶっかけ冷奴

<材料>
絹豆腐 100g
しらす 1パック(25g)
醤油

<作りかた>
①絹豆腐にしらすをのせる
②お好みで醤油をかける

たんぱく質が豊富な豆腐はおつまみにぴったり。アレンジの幅が広いので、冷蔵庫に常備しておくと手軽におつまみが1品完成します。

コメント: 高杉保美さん

冷奴めかぶ

<材料>
絹豆腐 100g
めかぶ 1パック

<作りかた>
絹豆腐にめかぶをかける

豆腐にぶっかけるだけシリーズの第2弾。豆腐に海藻類を合わせれば栄養バランス◎。豆腐にキムチをかけても合いますよ。

コメント: 高杉保美さん

アボカドとろろ昆布のせ

<材料>
アボカド 1/2個
とろろ昆布 20g

<作りかた>
①アボカドを食べやすい大きさに切る
②とろろ昆布をのせる

ビタミン、ミネラルなどが豊富で栄養価が高いアボカドは洋風にも和風にもアレンジできます。ミネラルや食物繊維がたっぷりのとろろ昆布と一緒に食べればさらに栄養バランスアップ。

コメント: 高杉保美さん

カプレーゼ

<材料>
ミニトマト 6個
モッツァレラチーズ(チェリータイプ) 50g
オリーブオイル 小さじ2
塩少々
バジル適量

<作りかた>
①水を切ったモッツァレラチーズとミニトマト、オリーブオイル、塩を合わせる
②お好みの量のバジルをかける

トマトはリコピンは二日酔いの予防や改善に効果的と言われています。カプレーゼ用のモッツァレラチーズがあればカットをしなくてそのまま使えるので便利。

コメント: 高杉保美さん

鶏胸肉の塩麹焼き

<材料>
鶏むね肉 150g
塩麹 大さじ1
オリーブオイル 小さじ1

<作りかた>
①鶏むね肉を一口大に切る
②ポリ袋に鶏胸肉と塩麹を入れて揉み込み、30分以上おく
③フライパンにオリーブオイルをひき、火が通るまで焼く(中火で約7分)

お肉が食べたいときはヘルシーな鶏むね肉をチョイスして。塩麹と合わせればビタミンやアミノ酸が一緒に摂取できます。

コメント: 高杉保美さん

太りにくい食材の基本がわかれば、飲みの場がより楽しくより健康的になるはず。高杉さんに簡単にできておいしい太らないおつまみレシピを教えていただいたので、飲むお酒に合わせるも良し、冷蔵庫にある食材で選ぶも良し、その日の気分で作ってみるのもよし。ぜひ試してみて。

今回紹介した「太らないおつまみ」以外のダイエットレシピについてもっとくわしく知りたいひとは、高杉保美さんの著書『ずぼら管理栄養士が教える ずるやせダイエット』をチェック!

取材協力/管理栄養士 高杉保美

text : Yukari Shirai

supervised by

管理栄養士
高杉保美

大手プライベートジムにて、2,000人以上に栄養指導を実施。自身も管理栄養士を取得後-15kgのダイエットに成功。現在はセミナー講師、栄養指導を中心に活動中。

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