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元ミス・ユニバース・ジャパンに聞いた、魅力的な「声の高さ」とは

ビジネスの場でもプライベートな空間でも、話しかたや声が素敵なひとは多くのひとを魅了している印象。とはいえ、魅力的な話しかたをするために何をすればいいのか、具体的にはよくわからないのが本音。そこで、美のプロフェッショナル、2008・ミス・ユニバース・ジャパンでミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクターの美馬寛子さんに、ひとを惹きつける話しかたや声の高さについて伺った。

ひとを惹きつける話しかたや声の高さとは?

美馬さんに、魅力的な話しかたについて質問をすると、意外な回答が返ってきた。それは「相手の話の聞きかたを意識する」というもの。会話は相手がいてこそ成り立つものだから、まずは会話をしている相手を受け入れることが重要なのだとか。

マスク生活で表情が見えにくく難しい場合もありますが、表情は大切ですね。誰かと話をするときは、相手がいてこそ“会話”が成り立ちます。相手の言っていることをどう聞いているか。聞いているときの表情に気をつけるといいですよ。

例えば、口角を下げて会話をしていると、目の前のひとは質問しにくかったり、話づらくなるかもしれません。相手の話を聞く=相手を受け入れる、という姿勢を表情と、ボディランゲージで示すことが必要だと思います。

コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん

相手を受け入れる姿勢を見せると、リラックスした雰囲気が作れて会話が盛り上がりそう。また、会話のキャッチボールもスムーズになる予感。そのうえで、こちらが話すとき意識したいこととは。

ゆっくり話すとエレガントな印象ですよね。一方で早口だと焦って見えます。私はどちらかといえば低めの声で早口で強い印象になりがちなので、語尾を少しのばすと柔らかい雰囲気になります。逆に若くて声が高い女性が語尾を伸ばすと知的な印象に見られないので注意してください。

コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん

一般的に年齢を重ねるほど声は低くなるものですが、日本人は“カワイイ”や“アンチエイジング”を重要視するかたが多い傾向にあるため、声が高ければ高いほどかわいらしく聞こえるのかもしれませんね。世界的に見るとエレガントで落ち着いた声が魅力的であり、高い声は好まれない傾向にあります。

声は高すぎると「落ち着きがない」「知的な印象を与えない」と言われがち。逆に低すぎても活力がないようなイメージに。魅力的な声のトーンを意識するには、一体どうすればいいのか。

素の声が高い場合や、知的な印象を与えたいかたにおすすめなのは“朝のラジオで聴こえてきて心地の良い声”を意識することです。トーンやスピードなど、朝聴きやすい声ですね。眠くはならないけれど、爽やかでスムーズな声の響き、というと分かりやすいでしょうか。ただし、声が低すぎるとお酒やけしたような夜の印象が強くなる可能性があります。声が低いひとも“朝のラジオ”を意識するといいですよ。

コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん

意識すべきは「共感力」と「人間力」

ミス・ユニバースの国内外の大会や関連するイベントの際、大勢のひとの前で話さなければならない場面も多々あるはず。そんなときに意識すべきこととは。

審査のさいに心得ておくことは「専門家のような意見は求められていない」ということです。ひとりの女性として、若い世代のリーダーとして求められている意見ですから、数値に関して深掘りしすぎる必要はありません。

ミス・ユニバースが話すべきことは「多くのかたに共感してもらえること」です。例えば「AとBどちらがいいですか?」という質問に対して「Aでなければ嫌です」と回答するとBを支持するひとたちから反感を買います。
とはいえ「どちらでもいい」という回答もよくありません。Aがいいと思うならそれで良いのですが、Bを支持するひとも受け入れられるような意見がベストです。

コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん

また「どれだけ人間味を出せるか」というのもポイントです。審査員を目の前にすると緊張して声が小さくなることもあるかと思います。そのときは完璧に話すサイボーグが求められているわけではありません。「このひとの話をもっと聞きたい」と審査員に感じてもらえるかどうかは本人の“人間力”ですよね。

コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん

話しかたのクセを直すには

話しているあいだにどんどん早口になってしまったり、「あの〜」など同じ言葉を何度も繰り返してしまったり、自分で気づいている場合もあれば全く自覚がない場合も....。それに気づいて直すにはどうすればいいのか。

話している最中はしっかりひとの目を見たり、会話をしているひとの表情を確認するようにするといいでしょう。相手の様子を観察しながら会話をすると。早口になりすぎませんし、話しかたのクセが前に出過ぎるのをブロックしてくれますよ。

コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん

話しかたについて、日頃からトレーニングをしているミス・ユニバース候補生。一方で、美馬さん自身も候補生に指導しながら、自らの話しかたのクセに気づくこともあるのだとか。

ミス・ユニバース候補生達は日頃からトレーニングをしていますし、私も気づいたときに指摘するようにしています。話しかたのクセに気づいて直したいなら、周りのひとに言ってもらうと早いでしょう。また、自分が話している声を録音して聴くとすぐにわかりますよ。スピーチやプレゼン等、公の場で話す機会があるかたはビデオを撮って見てもいいかもしれませんね。

コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん

自分の声や姿を録音・録画して、見たり聴いたりするのは、恥ずかしいけれどかなりタメになるアクション。自分を客観視して、自分自身を見つめる時間も持ちつつ、ひとと会話をするさいは「ひとの話や表情をよく観察して聴くこと」「心地の良い朝のラジオ」を意識してみて。

取材協力/ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子

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配信日:月曜日(月1)

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text : Yoshiko

supervised by

ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター
美馬 寛子

08ミス・ユニバース・ジャパン。2018年よりミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクターに就任。ワールドクラスな目線で日本女性の美の可能性を広げている。
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