すっかりサステナブルなマインドが浸透し、「永く愛用できるお洋服を選びたい」、「地球環境に配慮したブランドを着用したい」と考えるひとが増加中。
中でも、サステナビリティ・ファーストに生きるライフスタイリストの大田由香梨さんにおすすめのエシカルブランドやショップについてお話を伺った。生産背景やコンセプト、社会的な関わり方などを正しく理解しながら、出会いを大切にする彼女の洋服選びにはサステナブルな学びが満載。
選ぶ基準は「ご縁のあるブランドや理念が重なるブランド」
このような洋服選びをするようになってから、シーズンの変化に関係なく、永く愛する「自分らしいブランド」に出会えているという。
大田由香梨さんおすすめ!エシカルなブランド&ショップ
サステナブル、エシカルと言っても、そのアイデアは様々。ここでは、実際に大田さんが愛用しているブランドやショップを厳選してお届け。ファッションを通して、少しでもサステナブルに、エシカルに、おしゃれを楽しんでもらいたい。
デザインだけでなく感覚を共有する、受注販売ブランド「THINGS THAT MATTER」

出典: THINGS THAT MATTER
残ってしまった洋服を捨てないために、物の作り方から大きく変化したブランドが「THINGS THAT MATTER」です。こちらでは、受注会とオンラインストアで、オーダーが付いたものを生産しています。
大手生地メーカーが立ち上げたブランドで、通常は廃棄されてしまう余剰生地在庫も使用して作られるエシカルなブランドなんです。今までのエシカルブランドにはなかった、エッジの効いたデザインも魅力で、洋服1点1点にスピリチュアルなメッセージが込められているんですよ。
元々ファッションは、言葉ではなく、色やデザインから、その人の感性が伝わってくるスピリチュアルなものだと、私は感じています。
コメント: 大田 由香梨さん
オーダーをしてからの生産なので、商品が届くまでの間、デザインインスピレーションになったオラクルカードや、パロサント(香木)などが送られてくるのもすごく素敵です。
先日オーダーした時は、パロサントと一緒に「これを香りながらイメージを沸かせておいてください」というデザイナーさんのメッセージが入っていました。おかげで商品が届くまでの間、素敵な時間の経過を楽しめました。
コメント: 大田 由香梨さん
洋服×洋服=新たなデザインが生まれる「8reboot」
着られなくなった、持ち主がいなくなった洋服を解体し、再構築して新たなデザインとして提案しているお洋服屋さんが北参道にひっそりとあります。「8reboot」は、一つとして同じ組み合わせがなく、デザインの希少性に価値を感じます。
コメント: 大田 由香梨さん
製品のタグを見ると、よく知っているブランド名とパーセントが表記されているんです。洋服にはデザインに時代性(流行)が強く出ているので、どんなに良い素材でもデザインに古さを感じてしまうと、着ることを躊躇する人も多いと思うんです。
少しのデザイン変化を与えることで服が生き返る、そんなアイデアをプロフェッショナルな方々は持っていることに気づかせてくれました。これからの未来、「8reboot」のようなデザインの再構築やリプロダクトはとっても素敵な取り組みですね。
コメント: 大田 由香梨さん
購入するのは、良質な製品と地球への愛「ALLU」
究極のサステナブルって何だろう? そんな事を考えると、やっぱり一つのものを永く大切に使うことですよね。例えば、不必要になった洋服をゴミとして出すのではなく、次の方へバトンを繋いだり、ヴィンテージを購入したり、自分一人で完結しない視野を持つことも大切なことです。
コメント: 大田 由香梨さん

出典: ALLU
ALLUは、ハイブランドのヴィンテージを取り扱う素敵なセレクトショップで、その魅力は商品の価格だけでなく、ALLUの製品を購入することで、どのくらいの環境負荷削減への貢献が期待できるか、タグに記載された数値で知ることができるのです。
コメント: 大田 由香梨さん
実店舗ではすでにシーズンが終わって販売していない希少なコラボレーションアイテムや、限定品などの掘り出し物もあり、物の在り方、価値としっかりと向き合うことのできるお店です。良質なものを永く大切に、そして、人から人へと繋いでいくことが、これからの暮らしのスタンダードになるといいなと願っています。
コメント: 大田 由香梨さん
おしゃれをするからには未来のことも視野に入れて洋服を選びたい、そんな大田さんの思いが伝わってくる3ブランドは、どれも生産者の技術、アイデア、センスが詰まっている。ぜひお店を覗いてみて。
取材協力 クリエイティブディレクター / ライフスタイリスト 大田由香梨
大田由香梨さんInstagram
年齢を重ねるごとに自分がどうありたいか、どう生きたいか見つめ直す時間も増えたことで、多くのものの中から選ぶのではなく、自分自身とご縁のあるブランドや、理念が重なるブランドを身に纏いたいと思うようになりました。そして、そういった尊敬するブランドが似合う女性でありたいと思っています。
コメント: 大田 由香梨さん