「脚が長いとスタイルがよく見える」というのは周知の事実だけれど、生まれ持った脚の長さを変えるのは現実的ではない....じゃあ、スタイルをよく見せるのはどうしたらいいの? 2008・ミス・ユニバース・ジャパンでミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクターの美馬寛子さんに“脚を長く見せる秘訣”について聞いてみた。
ポイントは“ふくらはぎの筋肉のつきかた”
物理的に脚が長ければ問題ないけれど、そうじゃないからスタイルの悩みは尽きないもの。そこで考えるべきは「どうしたら脚が長く見えるのか」について。美馬さんによると“ふくらはぎの筋肉のつきかた”にポイントがあるみたい。
たかがかかとの上げ下げだけど、続けることに意義がある!美は1日にして成らずだけれど、コツコツ地道に続けた人が結果を出せるもの。実際に、2021年のミス・ユニバース日本代表だった女性は、着実に変化をしていったそう。
2021年の日本代表の子は変わりましたね。世界大会では16位に入賞しました。彼女がミス・ユニバース候補生に応募した当時の体型は、世界大会に出場できるレベルとは言えませんでした。下半身がしっかりしていましたし、手脚の長いモデル体型ではなかったんです。お酒を飲む習慣がある子だったので、お腹周りもふくよかでしたね。
彼女は20代後半でしたので、20歳の子とは肌の質感も違って、ダイエットをしてもたるみが目立ちます。ですが、私はオーディション時に「彼女は素質があると感じたため」残ってもらいました。やっていたことはかかとの上げ下げだけではありませんが、地道にふくらはぎを意識した生活を続けて、足首が細くなって、全体的にスタイリッシュな印象になりましたよ。
コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん
大きな変化を遂げて、世界大会に挑んだという2021年のミス・ユニバース日本代表。かかとの上げ下げやふくらはぎを鍛えること以外、どんなことをしていたの!?
彼女は有酸素運動を取り入れていましたよ。アジア人の体型は背中やお尻など、背面の筋肉が少ない傾向にあるので、お尻に筋肉をつけるトレーニングを重点的に。その甲斐あって体型はとても変わりましたが、スリムになったときに“むくみ”が気になるようになってしまったんです。食生活や生理の記録をつけることで、原因やリズムが見えてきて対策をとることができました。
食事はほとんどプロテインメインで甘いお菓子や牛乳をストップして、カロリーを抑えすぎないバランスのいい食生活に切り替えてもらいました。具体的には炭水化物少なめ、野菜とタンパク質多めです。むくみ対策にはカリウムのサプリメントを取り入れていました。
コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん
脚の長さだけでなく、O脚に悩む女性も少なくないはず。どうしたらスラリと真っ直ぐな脚になれるのかについても美馬さんがレクチャーしてくれた。
よく履く靴をチェックしてみてください。外側が減っているひとはO脚になってしまう傾向にあります。小指に体重が乗ると脚の側面に筋肉がつきやすいです。重心は脚の内側を意識してみてください。かかとが地面についたら親指側に重心を持ってくるように踏み込みます。そうすると脚の内側に筋肉がつきやすくなりますよ。
コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん
むくみ対策にはサプリメントと着圧、ストレッチボール
外食は自分で作るのとは違って塩分のコントロールがしにくいもの。けれど、仕事の関係上出席しなければならないため、むくまないよう気をつけているのだとか。そこで取り入れているのがストレッチボールとサプリメントなのだとか。
外食をすることが多いので私もむくみには気をつけていて、カリウムのサプリメントを取り入れていますよ。立っている時間が長かった日や季節の変わり目は、着圧を取り入れることもあります。寝るときずっとではなく、圧の強いものを1〜2時間程度ですね。
股関節周りのケアをよくするんですが、ストレッチボールを使ってお尻の横や脚の付け根、膝上や太もも裏をゴリゴリ押します。
コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん
脚を長く見せるために選ぶべきボトムとは
脚を長く見せるならやっぱりヒールを履くのが1番ですね。ヒールがすっぽり隠れるバギーなどのパンツを組み合わせるとより長く見えるでしょう。細身のパンツよりも余裕のあるバギーがいいですよ。2021年のミス・ユニバース日本代表も、その作戦で世界大会に臨みました。
脚に自信があるなら、スカートの丈は膝上がいいですね。膝下だとふくらはぎの太さが目立ってしまいます。足首は出したほうがいいので、タイトなスキニージーンズをはくときは裾を少し捲り上げてみてください。私もよくやります。
コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん
脚を長く見せるためには、お尻の位置を高く見せることも大切。美馬さん流、お尻の位置を高く見せる小技についても聞いてみた。
日本人の体型は欧米人と比べて腰の位置が低いです。体型がそもそも違うので、パンツは日本のブランドがおすすめですよ。ファストブランドでも大丈夫です。欧米のブランドだと腰やお腹周りのバランスが悪く見えて、結果的にお尻の位置が低く見えて、脚も短く見えるように思います。
コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん
「美は1日にして成らず」だけど、努力しなければ変化も起きないもの。ジムへ行き始めたり、厳しいトレーニングをすることはハードルが高いかもしれないけれど、かかとの上げ下げなら簡単に取り入れられるのでは?
加えてむくみや食生活にも気をつけていれば、いまより理想に近づけるはず。理想的な筋肉をつけること、むくみ対策をすること、長く見えるファッションのコツを取り入れることなど、ぜひ参考にしてみて!
取材協力/ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子
ふくらはぎの筋肉が上のほうについていて、アキレス腱が長いと脚全体が長く見えます。ちなみに日本人は着物を着ていた歴史がありますから、ふくらはぎをあまり使わなくていい“すり足”で歩くひとが多く、メリハリのないふくらはぎになりやすいんです。
家の中でかかとをつけずに歩く、またはかかとがつかないスリッパを活用して、ずっと爪先立ちで歩いている状態にすることは、ふくらはぎの筋肉を美しく鍛えたいかたにおすすめです。歯磨きをするときにかかとの上げ下げをするだけでも違うと思いますよ。
ミス・ユニバースの子たちにもすすめています。
コメント: ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター 美馬寛子さん