本格的な紫外線の季節が到来!肌のシワやたるみにも影響する紫外線は、ガラスを通して屋内にも入ってくる。
そこで皮膚科専門医の土屋佳奈先生に、今すぐ身につけたい最新の紫外線対策を伝授してもらった。
皮膚科専門医がすすめる紫外線対策
夏にかけて紫外線の量はぐんぐん増してくる。今のうちに、紫外線対策は万全にしておきたいところ。
なんでもせっかく日焼け止めを使っても、間違ったぬり方によっては効果を得にくい場合があるんだって…!まずは、土屋先生がおすすめする日焼け止めの塗り方をマスターしよう。
先生おすすめの日焼け止めハウツー
日焼け止めのぬり忘れに気をつけたいのが“手の甲”。手の甲は、ちょっとしたお出かけや車の運転、オフィスでも、紫外線にさらされる機会が多いパーツ。しかも手洗いや消毒で知らず知らずのうちに日焼け止めがとれてしまい、うっかり無防備になってしまうことも…。
土屋先生のおすすめは、顔や首に日焼け止めをぬる際、いったん手の甲に出す方法。そうすることで手の甲にも意識が向き、ぬり忘れを防げる。
<先生おすすめの塗り方>
①はじめにメーカーが推奨する量の日焼け止めを手の甲にとる
②手の甲を使って顔の高い位置〈おでこ/あご/鼻/両頬〉5点に、日焼け止めをON
③5点おきした日焼け止めを、こすらないようやさしく顔全体になじませる
目のまわりや小鼻など、細かい部分は指を使って丁寧に。顔のあとは、首や耳の後ろもしっかりガードして。
また日焼け止めは、SPFの数値に関係なく、2〜3時間ごとにぬり直すのが効果的。日中のぬり直しには、UVカット効果のあるハンドクリームや、化粧直しに便利なパウダータイプのアイテムなども取り入れてみて。
UV対策グッズを活用!

出典: 土屋先生私物
続いて日焼け止めとあわせて用意したいのが、UV対策グッズ。日焼け止めだけだと、どうしてもぬりムラができてしまったり、汗やこすれなどで落ちてしまったりするリスクがつきまとう。“日焼け止め×物理的な紫外線ブロック”のダブルガードで、かしこく紫外線対策しよう。
土屋先生も、おしゃれな日傘のコレクションを楽しんでいるみたい。ほかにも、UVカット加工のグローブや運転用のフェイスマスクを愛用中。
スキンケアで日焼け対策するなら
次はスキンケア!美白をうたう商品はいろいろあるけれど、どんな成分を目安に選べばよい?土屋先生のいちおしをチェック。
・ビタミンC → シミの元となるメラニンが過剰にできないよう働きかけ
・ビタミンA(レチノール) → ターンオーバーを促進してメラニンを排出しやすく
・トラネキサム酸 → メラニン生成の指令に待ったをかける
ほかにも、メラニンが作られる過程を阻止する作用があるとされるアルブチンやコウジ酸なども、きれい肌を目指す人気の成分。市販の化粧品では、美白有効成分が入った医薬部外品に注目するのが◎。
シミやシワ、たるみなど、肌老化の約8割は紫外線によるものといわれている。美肌キープのためには紫外線攻略がマストと心得て。頼りになる対策グッズや、美白をサポートしてくれる化粧品選びも楽しもう。
敏感肌におすすめの日焼け止めは?
紫外線対策がわかったところで、次に気になるのは日焼け止めの選び方。土屋先生によると、日焼け止め成分には大きく分けて2種類のタイプがあるそう。
・紫外線吸収剤 → 取り込んだ紫外線を、熱などのエネルギーに変えて放出する
・紫外線散乱剤 → 塗ることで物理的に紫外線を反射し、はねかえす
紫外線吸収剤を使った日焼け止めは、白浮きしにくいほか、カサつきを感じにくいなど、使いごこちに定評があるアイテムが豊富。一方、紫外線散乱剤が配合された日焼け止めには、子どもも使える商品が多い。
日焼け止めにはそれぞれ魅力や使用感の違いがあるからこそ、シチュエーションや好みに合わせて使い分けるのがよいみたい。
酸化チタンも酸化亜鉛も、白いパウダー状の成分。アイテムによっては汗などで流れ落ちやすい場合があるので、日中の塗り直しも忘れないで。
先生おすすすめの紫外線対策や、日焼け止め成分の選び方を参考に、本格的な夏に備えて。
取材協力/皮膚科専門医 土屋佳奈先生
▶︎皮膚科専門医|親切な診察で有名|土屋佳奈 (s-d-m.jp)
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敏感肌のひとには、紫外線散乱剤を使った商品が人気ですね。ラベルには “紫外線吸収剤フリー”や“ノンケミカル”などと記載されています。
成分で見るなら、酸化チタンや酸化亜鉛が紫外線散乱剤の代表です。
コメント: 土屋佳奈先生