皮膚科医に聞く「花粉肌荒れ」のスキンケア。足し算・引き算の正解って?

花粉の季節で悩ましいのが、肌の赤みに痒み。鼻水などの症状がなくても、顔や首に花粉が付着することで肌荒れを起こすひとは多いみたい。しかも間違ったお手入れが、肌トラブルを起こしやすくすることもあるのだとか。

そこで花粉の時期に気をつけたいスキンケアのポイントを、皮膚科専門医の土屋佳奈先生にうかがった。

花粉による肌トラブル時に気をつけたい洗顔&クレンジング

土屋先生によると、もともと肌が乾燥気味のひとは、花粉肌荒れを起こしやすい傾向にあるのだそう。特に、洗浄力が強すぎるクレンジングを使うのは避けるべきなんだって。

洗いすぎは肌の乾燥を招いてバリアが壊れ、花粉の影響を受けるリスクを高めてしまいます。花粉の時期の肌荒れに悩むなら、まずはクレンジングや洗顔に使うアイテムを見直すことが予防に繋がりますよ。

コメント: 土屋佳奈先生

メイク×クレンジングの相性

たとえばメイクとクレンジング・洗顔は、こんな組み合わせが仲良し。

・“リキッドファンデやクッションファンデ”をつけた日 → オイルクレンジングなどですっきりオフ
・“落ちにくい日焼け止め”を使った日 → 同じメーカーの専用クレンジングがベストマッチ
・“すっぴん”で過ごした日 → 皮脂と同じ弱酸性の洗顔料が魅力的

また、普段のメイクを洗顔で落とせるコスメにシフトするのも先生のいちおし。メイクとクレンジング・洗顔は、ぜひセットで考えてみよう。

皮膚科専門医が教える、正しい洗顔方法

次は洗顔方法。気をつけるべき点を教えて、土屋先生!

洗顔料はメーカー推奨の量をたっぷりと泡立て、優しくプレスして洗いましょう。小鼻などの気になる部分のみ、泡でくるくると汚れを落とすようにしてくださいね。

コメント: 土屋佳奈先生

体温よりもあたたかいお湯は、洗顔時に肌のうるおいまで奪ってしまうことがあるので避けたいところ。見落としがちなおでこやあごの洗い流しにも気をつけて。

酵素洗顔やピーリングが大好きなんですが…

さらに土屋先生から、ひとによって刺激を感じやすい洗顔料の使用についてもアドバイス。

たとえば毛穴ケアやくすみ対策で人気の酵素洗顔。皮脂分解成分が入ったタイプや、タンパク質分解成分が入ったタイプなどがあるけど、花粉の季節は控えるべき?

酵素洗顔や、ピーリング効果があるような洗顔料を使っているひとは、この時期は慎重に。洗った後につっぱりやピリピリするなどの感覚があれば、部分的に使うか、週1回程度の使用にとどめるようにしましょう。

コメント: 土屋佳奈先生

クレンジング・洗顔は、メイク汚れや肌の状態とよく相談しながら。あわせて帰宅後はすぐに洗顔するなど、肌に花粉がつく時間を短くする工夫もしてみて。

肌荒れ時のおすすめスキンケア方法

どうやら花粉の時期に荒れにくい肌を目指すには、肌のうるおいバリアがキーのよう。スキンケア選びの参考に、土屋先生が注目する化粧品成分を聞いてみた。

肌のうるおいやバリア機能をサポートしてくれるような成分を目安にするのがおすすめです。水分の蒸発を防ぐとされるセラミドや、保水力に定評があるヒアルロン酸、水分を抱え込む作用のあるコラーゲンや、保湿・保水で人気のヘパリン類似物質などが代表的ですね。

コメント: 土屋佳奈先生

ただ、花粉の影響で肌が荒れ気味だと、それまで問題なく使っていた化粧水でさえピリピリする…という日も。そんなときはどうしたらよい?土屋先生に教えてもらった。

肌が敏感になっているときは、化粧水など水ベースの化粧品が刺激になることもあります。化粧水でピリピリやチクチクを感じるようなら、無理につけなくても大丈夫。そんなときは化粧水をはぶいて、保湿成分が入ったクリームのみをつける、というのも選択肢のひとつです。

コメント: 土屋佳奈先生

きれいを叶えるはずのスキンケアが、かえって刺激になってしまっては本末転倒。肌が敏感になっている日は無理をしないで。

「肌荒れ時はシンプルなケアがいい」とよく聞くけれど

シンプルなスキンケアアイテムといえばワセリンを思い浮かべるひとも多いのでは?洗顔後にすぐワセリンを塗る、という話もよく耳にする。

ワセリンは、肌に膜をはって保護をしてくれる役割があることで人気。ただし、ワセリンそのものに保水力はなく、うるおい成分でサポートをしてくれるというわけではないのだとか。

洗顔後につっぱるなど肌に乾きを感じるひとは、水分を抱えてくれるような成分も同時に取り入れたいですね。保湿クリームのあと、部分的にワセリンをプラスするのもおすすめですよ。

コメント: 土屋佳奈先生

保湿成分といえば、多くの化粧品に配合される定番のグリセリンや、高い保湿性で注目度が高まっているプロテオグリカンなどの成分を目安にしてみるとよいかも。水性成分は油分でフタをするのもポイント。

花粉の時期に肌がゆらぎやすいひとは、シンプルなケアに立ち返ってみて。

花粉による炎症箇所の対処法も✔︎

ところで、花粉の影響で実際に起こりがちな肌トラブルとして多いのが、肌が赤くなったり、カサカサしたりなどといった症状。肌の状態がいつもと違うと、不快感はもちろん、メイクをするのにも一苦労…。

そうなる前に、肌荒れ対策によいとされる化粧品成分を選ぶのも方法のひとつ。

最近だとナイアシンアミドなどが人気ですよね。ナイアシンアミドは美白やシワ改善の有効成分ですが、セラミドの生成を促しバリア機能を高める働きにも期待されています。抗炎症の有効成分だと、アラントインや、グリチルリチン酸ジカリウムも注目です。

コメント: 土屋佳奈先生

アラントインやグリチルリチン酸ジカリウムは、抗炎症作用からニキビケアの化粧品にも取り入れられることが多い。有効成分が配合された医薬部外品をチェックしてみて。

ただし、何をつけてもヒリヒリする、じゅくじゅくする、などの違和感がある場合は迷わず皮膚科へ。

毎年悩ましい花粉による肌荒れ対策は、“洗いすぎない”“保湿”といった基本のケアを続けることで、刺激を受けにくい肌を目指すことから。土屋先生おすすめの肌荒れ有効成分にも注目して、アイテム選びの参考にしてみて。






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取材協力/皮膚科専門医 土屋佳奈先生
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皮膚科専門医
土屋佳奈

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。つちやファミリークリニック浅草院院長。1日に100人以上の肌悩みと向き合い、「全て自ら試す!」がモットーの自称皮膚オタク。

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