遮光カーテンは「寝起きスッキリ」に実は不向き?睡眠の質を高める“眠り部屋”のつくりかた

毎日スッキリした目覚めで、快適な朝を迎えられているひとはどのぐらいいる?
睡眠不足は、日々の健康状態はもちろん、お肌の調子まで狂わせてしまう美の天敵。だからこそ、いち早く解決したい悩みのひとつ。

そこで、一級建築士でインテリアコーディネーターの吉田美帆さんに、「寝起きスッキリ」、「寝つきが良く」、「ぐっすり眠れる」、そんな嬉しいことが詰まった「眠り部屋」の作り方をレクチャーしてもらった。

健康的で、気分良く、毎日ハッピーに目覚めるための寝室作りのコツをお届け。

良い睡眠を取るために大事なのは、サーカディアンリズムを理解すること

過労のため体調を崩したことから、ウェルビーイングな暮らしに興味を持つようになったという吉田さんが、良い睡眠のために注目したのがサーカディアンリズム。

人間は本来約24時間で、体温の上昇や下降、ホルモンの分泌などを行う生物学的リズムを持った生き物で、このサーカディアンリズムを実際の24時間に合わせることで、快適な睡眠が保てます。そのためにも規則正しい時間に起きて食事をとることは重要なのです。

昔から人間は日の出とともに起き、日の入りとともに就寝するという理にかなった生活を行ってきました。でも、現代人がこの生活をするのは難しいので、少なくとも規則正しい時間に太陽の光を浴びることは重要なことです。

コメント: 一級建築士 / インテリアコーディネーター 吉田美帆さん

スッキリ目覚めるポイントはカーテンにあり!朝の目覚めを良くする部屋とは?

良い睡眠を取るために遮光カーテンを取り入れるひとが多いが、実は遮光カーテンは目覚めが良い睡眠には不向きだという。では、どんなカーテンが効果的なのか、またどうしても遮光したい場合にはどうするべきなのか?

職業柄、生活が不規則な方、街の光で眩しさを感じる地域に住んでいる方には遮光カーテンは有効ですが、一般的には朝陽の光で自然に起きるほうが目覚めの良さを感じられます。遮光されていると、日が昇っているのかもわからず時間の感覚がなく、つい寝すぎてしまうことがあるからです。

ただ、遮光性のないカーテンに抵抗がある方は、遮光カーテンの等級で調整するのが良いでしょう。遮光カーテンには、99.99%光を通さない生地で作られた1級からある程度光を通す3級まであるので3級を選ぶのがおすすめです。好きな柄が見つからない場合は、通常のカーテンを選び裏地を付けるのもいいですね。

また、ブラインド、ロールスクリーンという選択もありますが、寝起きは朝陽を取り入れるだけでなく、窓を開けて換気をすることも大切なので、窓を開けやすいという点でもカーテンがおすすめです。

コメント: 一級建築士 / インテリアコーディネーター 吉田美帆さん

照明器具の工夫が効果的!入眠がスムーズにできる眠り部屋とは?

入眠がスムーズにできる条件には、副交感神経が優位になること、深部体温を下げること、睡眠を促すメラトニンというホルモンが分泌されることがあげられる。
そのためには、入眠までの時間(プレ睡眠タイム)をどう過ごすかがポイント。

プレ睡眠タイムの質を上げるには、照明器具の工夫が有効です。日本では、寝室にシーリングライトを1つ付けるだけの方が多いですが、これは完全にNGです。

もちろん、寝室全体の照度としては、天井にシーリングライトを付けると良いですが、入眠のための照度の理想は、ホテルのベッドルームのようなサイドテーブルの上にスタンド照明を置いたり、柔らかい間接照明などを取り入れたインテリアです。

これは、太陽高度と関係していて、高い位置から白く明るい光で照らされることで、昼間の太陽と同じ状態になり、交感神経が優位になり体が活発に動く反応になります。それに対して、低い位置でオレンジの光で照らされると、日没の太陽と同じ状態になり、副交感神経が優位になって、リラックスした状態へ導くことができるからです。

例えば、海に沈む夕日を眺めるととてもリラックスした気持ちになるのと同じで、照明でも同じ効果が得られます。

コメント: 一級建築士 / インテリアコーディネーター 吉田美帆さん

あなたは大丈夫?入眠前に注意したいのはスマホやタブレット

注意したいのは、プレ睡眠タイムの質を上げる照明の工夫をしているにもかかわらず、ベッドに入ってからスマホやタブレットを見てしまうこと。これでは入眠までの時間作りが台無し。プレ睡眠タイムに入ってからはスマホなどの電子機器は使用を控える方が効果的です。

コメント: 一級建築士 / インテリアコーディネーター 吉田美帆さん

ぐっすり眠れて夜中に起きないための眠り部屋とは?

寝ている間の環境を一定に保つことも重要。例えば、寝ている間に寒くなったり、暑くなったり、眩しくなったり、うるさくなったりする要因を減らすことで、良い眠り部屋を作ることができる。そのために大事なのは、ベッドを置く位置だと言う。

出典: Adobe Stock

入口のドアのすぐ近くにベッドがあり、パートナーや子供と寝室が同じ場合、後から入ってきた家族によって、明かりや音が漏れたり、風を感じて起きてしまう場合があるので、入口から離れた位置にベッドボードを配置するのがおすすめです。

また、室温や湿度も大切で、夜中に乾燥で起きてしまわないよう加湿器をつけたり、乾燥しにくいオイルヒーターを使用したり、ジメジメとした時期はベッドリネンを麻にするのも良いでしょう。

麻は、綿に比べて吸湿性が高く清涼感があるので快適な睡眠へと導いてくれます。また、保温性も高いので冬も暖かく1年通して使えるファブリックです。

コメント: 一級建築士 / インテリアコーディネーター 吉田美帆さん

「眠り部屋」カラー診断、良い睡眠が取れるお部屋カラーとは?

出典: SUNIHA UNIHA

赤やオレンジの部屋を選んだ方は少し興奮気味では?

暖色系の色は交感神経を刺激するカラーで、日中アクティブに動きたいときや、食欲を増したいときなどに適した色。暖色系インテリアが好みの方は、ポイント使いや色の彩度を落として調整するのがおすすめ。

ベージュの部屋を選んだ方は疲れ気味!?

疲労感を感じているときに選びがちなのがベージュ。ただ、ベージュは、安らぎを与えて包み込んでくれる色でもあるので、穏やかで調和のとれた状態の時も選びやすい色。基本的にリラックス効果が高く、差し色にブルーの家具やファブリックなどを取り入れてメリハリを出すことで眠りの環境としてより整えることができる。

眠り部屋に最適なカラーはブルーやグリーン

副交感神経をリラックス状態へ導いてくれる寒色系カラーは眠り部屋におすすめ。中でもグリーンは、柔らかさを与えてくれるので最適。ブルーだけの空間は、少しさみしく冷たい印象になるので、その場合は白やベージュなど自然素材を取り入れて温かみを出すのがベター。

清潔感のあるホワイト一色は、実は緊張感を与える

白は何かをリセットしたい時、新しいスタートを切りたい時に取り入れると有効なカラーで、すべて真っ白というのは眠りの環境には適していない。ただ、天然木のパネルやフローリングなどの自然素材と組み合わせたり、アクセントカラーを取り入れることで睡眠環境として整えることができる。

快適な睡眠をとることは、日々のコンディションはもちろん美肌にも効果的。梅雨や夏の暑さで寝苦しくなるこれからの季節を前に、ぜひ寝室のインテリアを一新してみては?

text : aco

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by.S編集部

最新ファッション・美容情報に日々揉まれながら、美の修行中。プライベートではアート、ダンス、韓国、バンド…と個々に芸を肥やす、アラサー世代の編集部。
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