今年3月14日(月)からスタートした国内最大規模を誇るファッションの祭典「Rakuten Fashion Week TOKYO 2022 A/W」。伊勢丹新宿店をはじめ小売6社が協業し、"未来のファッション”を紡いでいくリーバイス® 501®のユーズドストックをアップサイクルする「デニム de ミライ~Denim Project~」が3月16日(水)〜17日(木)に東京国際フォーラムで開催のPROJECT TOKYO内に、⼀般社団法⼈⽇本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)/PROJECT TOKYOとの共催によりブース出展しました。(現在は終了しています)
誰の手にも渡らなかった約20トンのユーズドストックデニムと、一流デザイナーが出会ったら
昨年9月にby.Sでお伝えしたデニムプロジェクト。今季、ついにクリエーターたちとの出会いを経て、その姿を一新し公開。

出典: ライター撮影
会場には、洋服やバッグ、シューズなどのファッションアイテムをはじめ、家具などのライフスタイルアイテム、そしてアートまで、カテゴリーの垣根を越えた多種多様なアイテム・作品がずらり。
ユーズドストックデニムの風合いや味が、それぞれのブランドやアーティストとのシナジーを生み、個性が際立つ。

出典: ライター撮影
2019年、足立区のアパレル下請け工場の株式会社ヤマサワプレスの代表である山澤亮治さんが、ダメージや汚れがひどく引き取り手がなかった約20トンのリーバイス®501®と出会ったとき、こうした未来が訪れるとは想像にも及ばなかったという。

出典: ライター撮影
そこには、大小極端なサイズゆえに流通に回らなかったものや、古着店の流通にも回らなかったもの、ショートパンツ流行時に切ったレッグパーツなど、さまざまな状態のリーバイス®501®が混在していた。
そうして日本にやってきたデニムを、ヤマサワプレスですべて手洗いするなどさまざまな洗浄工程を経て、生地に仕立てあげた。

出典: ライター撮影
それから1年ほどは、自分たちで試行錯誤しながら生地を販売したり製品を作ったりしましたが、なかなか扱ってくれるところが見つかりませんでした。同じ生地を量産できるわけでもないので。楽しかったですけど、苦労はしましたね。
コメント: 山澤亮治さん
転機が訪れたのは2020年、三越伊勢丹のバイヤーとの出会いが、山澤さんの手元にあったデニムの未来を照らした。
山澤さんの取り組みに共感した弊社伊勢丹新宿店「リ・スタイル」のバイヤー神谷将太が、ブランドやアーティスト、クリエイターに声をかけ、さらに阪急阪神百貨店(阪急うめだ本店)や岩田屋三越(岩田屋本店)、エスティーカンパニー(群馬)、ファッションコアミッドウエスト(名古屋)、佐藤繊維(GEA・山形)という地方の小売とも組み、みなさんとタッグを組んで新しいチャレンジの一歩を踏み出すことができました。
コメント: 三越伊勢丹PR

出典: 三越伊勢丹
「サステナブルに興味はある一方で、ひとつのブランド単位では踏み出しにくい」
という共通項を抱えながら「デニム de ミライ~Denim Project~」に賛同して動き出したブランドやアーティスト、クリエイターは、実に60を超え、200型以上の多彩なアイテムとしてユーズドストックデニムを蘇えらせた。
その一部を紹介したい。
MALION vintage

出典: 三越伊勢丹
会場でもお目立ちしていた、一目惚れするレディライクなスタイル。ヴィンテージらしい風合いとメリハリのあるデザインが、バランスよく融合。
ブーツはすでに著名人のカレンダー撮影で着用されているなど、早くも大活躍中なんです。
コメント: 三越伊勢丹PR
minä perhonen

出典: 三越伊勢丹
ブランドを代表するテキスタイル「tambourine」を、ユーズドストックデニムにホワイトの刺繍で表現した、即完売必至アイテム。
(※バッグは完売しております)
ヤマサワプレスさんが仕立てたデニム生地に刺繍を入れる作業を経た逸品です。デニムを縫い合わせて厚みが生じた部分に刺繍の針が刺さらず、生地をよりプレスしたり、何度もていねいに試作を重ねて出来上がりました。
コメント: 三越伊勢丹PR
Sergio Rossi

出典: 三越伊勢丹
今回のプロジェクトでもっとも注目度が高いという、セルジオ ロッシのsr1 Slipper。早くもファッション雑誌などで取り上げられているそう。
他社ブランドのユーズドストック素材の使用はブランド初であり、リーバイス® 501®がエレガンスに一新。
Disney

出典: 三越伊勢丹
Tシャツ、トートバック、そしてシリアルナンバー入りチャームと、各種展開。どのアイテムもそれぞれデニムの風合いが異なり、一点物の様相。選ぶのが楽しい!
販売前から多くのお問い合わせをいただいています。
コメント: 三越伊勢丹PR
カリモク家具

出典: 三越伊勢丹
2018年に熊野亘氏がデザインしたハンモックのようなチェアを、今回カリモク家具が再現。シート部分のデニムは、さすがリーバイス® 501®らしいあたたかみのある座り心地。店頭のみで販売。
奈良美智 X LAMMFROMM

出典: 三越伊勢丹
奈良美智さんのアートアイコン「パップキング」のぬいぐるみを、リーバイス® 501®のヴィンテージデニムでアップサイクル。サステナブルがもたらす未来を覗かせてくれるような、意義のあるたたずまい。
パッケージも素敵なデザインです。店頭のみ限定販売品です。
コメント: 三越伊勢丹PR
「サステナブルだからほしい」も大切だけど。わたしたちを動かすのは、ときめきと高揚感
サステナブルな意識を宿し蘇ったデニムアイテムや作品を、実際に手元にお迎えできる今回のプロジェクト。サステナブルが主題ではありつつも、ファッションから得られる高揚感を体感できるのも、このプロジェクトの特徴。
2021年4月から、三越伊勢丹は、彩りある豊かな未来へ向けて「想像力を働かせ、真摯に考えることからスタートする」という想いを込めた「think good」という合言葉のもと、サステナビリティ活動に取り組んでいます。第三弾の今回は「わたしも地球も愛する選択」をテーマにしていて、本デニムdeミライは、取り組みの1つとして展開しています。
コメント: 三越伊勢丹PR

出典: 三越伊勢丹
デニム de ミライ~Denim Project~
2022年3月23日(水)~4月5日(火)
※一部拠点は3月29日(火)まで
伊勢丹新宿店 本館・メンズ館 各階、そして三越伊勢丹オンラインストアでも展開中。
※ブランド・商品によっては、会期後も継続的に販売をいたします。
僕は元々古着好きで、よくロスに買いに行っていたなかで、19年にこのデニムの存在を知りました。ぜひ購入しようと思いましたが、仕入れが10トン単位しか受け付けておらず、「それなら20トン買ってしまおう!」と思い至ったんです。
コメント: 山澤亮治さん