外出時のマスク着用が当たり前になった昨今、悩ましいのはマスクにファンデがつくストレス。さらにはマスクを外したときの“メイク崩れ”も困りもの…。
皮膚科専門医の土屋佳奈先生に、メイク崩れを避けるためのポイントをうかがった。まだしばらく続くマスク生活。普段のメイクやファンデ選びのヒントにしてみて。
崩れやすいベースメイクって?
朝の支度時にはバッチリきまっていたベースメイクも、日中マスクを着用して過ごしているうちにヨレヨレに…。メイク崩れを引き起こす原因とは。
油分が多いファンデーションと言えば、人気のクッションファンデがそのひとつ。
クッションファンデは、水分をベースにしつつも油分豊富なものがほとんど。つけたてはぴったり密着してきれいに見えますが、肌の皮脂と混ざることで崩れやすい傾向があります。
メイクの崩れにくさを求めるなら、パウダーファンデーションやお粉でライトに仕上げるのがベター。パウダータイプはマイルドなクレンジングで落ちるものが多いので、肌負担のリスクをなるべく小さくする意味でも魅力的です。
コメント: 土屋佳奈先生
せっかく塗ったファンデーションが崩れて残念な見た目になるのは本末転倒。「しっかりメイクは、特別な日など、肌をキレイに見せたいときに楽しんで」と、土屋先生。
また、皮脂崩れの悩みには、“皮脂吸着パウダー”が入った下地やファンデーションもチェック。
さらに、過剰な皮脂分泌を避けるため、スキンケアや食生活についても意識したいポイントが。
普段から必要以上に洗浄力が強いクレンジングを使っていると、皮脂を取りすぎてしまい、かえって皮脂分泌量が増えることもあるので注意が必要です。
また食生活では油っこい食事を控え、皮脂分泌を抑えて肌の代謝を促すといわれるビタミンB2やビタミンB6を積極的に摂るようにしましょう。
コメント: 土屋佳奈先生
土屋先生のアドバイスを参考に、ベースメイクやスキンケア、食生活を見直してみよう。
皮膚科専門医はどんなファンデを選んでる?
土屋先生自身も、デイリーメイクには“日焼け止めを塗った上から少量のファンデーションを部分的につけ、お粉で仕上げる”というシンプルな工程を実践されているそう。
さらにファンデ選びのポイントについて、土屋先生のこだわりをうかがった。
ミネラルファンデーションが好きです。成分でいうと、肌を美しく見せてくれる“マイカ”や、紫外線散乱効果のある“酸化チタン”などをチェックしていますね。
コメント: 土屋佳奈先生
また土屋先生は、ファンデーションを日中のスキンケアとしても捉えている。
“フラーレン”配合もポイント。フラーレンは、肌トラブルの原因となる活性酸素から肌を守ってくれると話題の成分。メイクをしながら日中のスキンケアも意識する、という点で気に入っています。
コメント: 土屋佳奈先生
皮脂崩れには、パウダーファンデーションやお粉など、さらっと仕上がるアイテムを。配合される成分にも注目して、ファンデーションを選んでみて。
取材協力 皮膚科専門医 土屋佳奈先生
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。つちやファミリークリニック浅草院院長。1日に100人以上の肌悩みと向き合う。「全て自ら試す!」がモットーの自称皮膚オタクで、肌そのものの力を信じ、トラブル無縁の赤ちゃん肌を目指す親切な診断が好評。肌への摩擦を少しでも軽減する「ミニマムスキンケア」を提唱。
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メイク崩れの多くは、日中に肌から出る皮脂とメイクが混ざり合うことで起こります。これを避けるには、メイクで肌に油分を塗りすぎないことが大切です。
コメント: 土屋佳奈先生