マスク生活で“シミ相談”が増えている? 美容皮膚科医に聞いた「シミができるNG習慣」

マスク生活が長くなって、皮膚科にシミの相談にくるひとが増えているそう。今回は美容皮膚科「イークリニック麻布」院長の高橋栄里先生を取材し、マスクとシミの関係と、シミが増える原因、NG習慣を聞いた。何気なくやっていることが、シミを招いていると判明!

「マスクジミ」の正体

マスクがシミの原因? 実はマスクが招くシミもあるのだそう。栄里先生にマスクジミの特徴と原因を聞いた。

マスクが原因になりうるシミの種類は、肝斑です。肝斑は左右対称にできるのが特徴で、ホルモンバランスの変化のほか、摩擦などの外的要因でもできます。毎日マスクをする生活で、マスクの摩擦ダメージが続くことによって、両頬にシミができることが多いようです。

コメント: 皮膚科医・高橋栄里先生

マスクがメイク崩れだけでなく、肝斑までも引き起こすとは…。まだまだマスク生活は続きそうなので、しっかり対策をしておきたい。

最近患者さんから相談の多いシミって?

マスク生活によって、相談が増えているシミはどんなシミ? 栄里先生のクリニックで、相談が多くなっているシミについて聞いた。

相談が多いのは、マスクで隠せないシミのお悩み。頬骨から目尻にかけてのシミが気になるひとが増えています。マスクで他の部分が隠れているので、余計に目立つように感じるのでしょう。

またマスクで隠れない部分は、紫外線にさらされます。対策をしないとシミができやすくなるので、注意が必要です。

コメント: 皮膚科医・高橋栄里先生

マスクで顔の大半が覆われているので、少しの外出ならベースメイクをしないというひともいるのでは? 日焼け止めだけでも塗っておかないと、マスク生活のあいだに頬骨から目尻にかけてのシミを増やしてしまうことになるかもしれない。

シミ対策ドクターズコスメのおすすめ成分

シミを増やさないためには、どんな成分が含まれているコスメを使うべき? 栄里先生のおすすめ成分を聞いた。

シミ対策には、ハイドロキノン、レチノール、ビタミンC、トラネキサム酸がおすすめです。ターンオーバーをサポートし、日焼けによるシミ・そばかすを防ぎます。

クリニックでは、治療の一環としてこれらの成分を用いたケアを提案するため、必ず医師の指示のもとで使うことがポイント。市販の化粧品を使う場合も、使用上の注意をよく読んで正しく使うことが大切です。

コメント: 皮膚科医・高橋栄里先生

ハイドロキノン、レチノール、ビタミンC、トラネキサム酸はシミケアの三種の神器! 自己流で使わず、クリニックに相談するなど、正しく使うことが美白ケア成功のカギといえそう。

栄里先生はしない!シミが増えるNG行動

マスク生活でもシミを増やさないようにするために、やってはいけないことも押さえておきたい。皮膚科医の栄里先生が絶対しない、シミが増えるNG行動を伺った。

NG1:摩擦を与える

目もとにかゆみを感じたときなど、肌を擦っていない? 毛穴がすっきりするからといって、スクラブの乱用もNG。肌に摩擦を与えることでも、シミは増えてしまう。肌に触れるとき、触れるものには十分配慮して。

NG2:マスクにこだわらない

マスクの摩擦や不快感も、肌にダメージを与える原因に。つけていて肌が擦れる感じがしたり、かゆみが出るものはNG。自分に合うサイズ選びにこだわってみて。

NG3:日焼け止めを塗り直さない

年中、降り注いでいる紫外線。マスクを着脱すると、どうしても日焼け止めやベースメイクが落ちてしまいがち。メイク直しのときなど、日焼け止めの塗り直しをすることが大切。頻度の目安は2〜3時間おき。メイクの上から重ねやすいパウダータイプや、スプレータイプなどを活用して。

マスク生活のあいだにぐっと老けてしまわないように、シミ対策はしっかりとしておきたい。原因とNG行動を押さえて、今日から十分にケアをしよう!

最新!シミ対策の人気アイテムをCHECK

ドクターズコスメはクリニックで必ず診察のうえ処方してもらうように。by.Sの姉妹サイト・コスメのクチコミサイト「Lulucos(ルルコス)」では美容通たちによるレビューが集まっているので、使ってみたリアルな感想や人気傾向を探ってみて。

text : 継田理恵

supervised by

皮膚科医/日本アンチエイジング美容医療協会理事長
高橋栄里

都内美容皮膚科の院長を経て、2019年10月に美容皮膚科「イークリニック麻布」を開院。各業界から支持を集める美容と毛髪のプロフェッショナルとして活躍中。

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