• 心地よく暮らす、ということ。STORYのある女

「家が必要ということではなく」二拠点生活のライフスタイリストが明かす“心地よい暮らし”とは何か

最近巷では郊外への移住や二拠点生活、キャンプなど都心を離れて自然を求めるひとが増加している。

ライフスタイリストの大田由香梨さんは東京にベースを置きながら、週末は自然あふれる千葉のトレーラーハウスで暮らすという二拠点生活を満喫中。そんな大田さんが離れて知った「東京のよさ」、そして自然との暮らしで感じた「幸せ」とは。

トレーラーハウスでのおしゃれな暮らしを拝見

出典: 大田 由香梨さん

トレーラーハウスで二拠点生活をしている大田さん。子どもの頃のあこがれだったというAIRSTREAMを探し、念願のClassicと出会い購入。

出典: 大田 由香梨さん

トレーラーハウスは2年ほど前に購入。ずっと置く場所を探していました。いまは、千葉で大きなプロジェクトがあったことをきっかけに千葉に置いています。千葉があまりにも素晴らしすぎて気に入ってしまい(笑)。これからの数年間は千葉に置いておこうかな?と思っています。

コメント: 大田 由香梨さん

出典: 大田 由香梨さん

ワインを飲んだり、読書をしたり、必要なものだけが周りにあるミニマルな暮らし。トレーラーハウスは固定概念に縛られず自分のスタイルをもつ大田さんならではの選択。

トレーラーハウスのよいところは、定住という固定概念がないこと。必要とあれば家ごと移動できることがとても魅力的で、わたしのように渡り鳥のような性格のひとに合っているのだと思います。

コメント: 大田 由香梨さん

自然と暮らしが近くなって「日々、本当に幸せ」

出典: 大田 由香梨さん

二拠点生活で見えてきたのは「日々の幸せ」。多忙な日々を送っていた大田さんだけれど、東京とすこし距離をとることで心情の変化があったという。

出典: 大田 由香梨さん

ずっと忙しい生活をしていたので。
太陽がのぼり沈んでいく。
1日の時間の経過を感じることができる喜び。
今日があることの感謝。
家族や仲間との時間。
自然との営み。
東京での暮らし。
いろいろなことを、改めて感じ。
子どもの頃に戻ったような感覚で、発見や驚きがあり日々、本当に幸せを感じています。

コメント: 大田 由香梨さん

出典: 大田 由香梨さん

いまでも「東京大好き」。離れて気がついた、東京のよさ

いまでも「東京大好き」と断言する大田さん。「暮らしやすさ」が東京の一番の魅力。

東京や都心部は、人間のために最適化された空間だなと感じます。田舎に行くとコンビニまで買いものに行くだけで30分〜1時間必要だけれど、東京では目の前にある。

それがすこし行き過ぎているから、自然に戻りたいと思う人が増えていますが、仕事や自己成長など自分の時間に集中したいひとは、いまは都会の暮らしが人生の中で適しているタイミングなのかもしれません。

コメント: 大田 由香梨さん

東京の魅力は、仕事がしやすい。新たなアイデアが日々生まれ。クリエイティブが生まれ。仲間がいる。情報が集まっている。議論ができる。すこし歩けば新しいものに出会うことができ、高品質なものや、感度の高いものがあふれている。

こういった環境があることに感謝の心が生まれたのは、東京を離れるようになってからだと思います。忙しさに押しつぶされそうになっていた自分が救われました。

コメント: 大田 由香梨さん

田舎では枝の剪定をしたり、台風が過ぎ去った後は飛んできたものを片付けたり、「暮らし」に時間が取られます。子どもの頃はわたしも面倒と感じていたことですが、いまは無心になって落ち葉をほうきで掃くのが一番の癒しです。

コメント: 大田 由香梨さん

まずは遠出や旅から。離れてみることで、“客観的に見る”ことができる

出典: 大田 由香梨さん

いまの環境に疲れを感じているひとや変化を求めているひとは、まずは「遠い場所」で過ごしてみては、と大田さん。

『いま/生活している家/町/暮らし』を客観的に見る機会があるのが、二拠点生活のよいところ。

二つ家が必ず必要ということではありません。ちょっと遠くのキャンプに出かけたり、訪れたことのない町の美術館を見に行ったり。移動をすることで、いま囲まれているものから少し離れてみることが大切だと思うんですよね。週末に家でゴロゴロしたり、近所のカフェや美術館に行くのではなく。

都会に住むひとは、自然の中へ。自然の中に住んでいるひとは、時々都会へ。
最近、私の周りの郊外に住むひとの間では、時々都内でホテルステイするのが人気です。

コメント: 大田 由香梨さん

どちらかが正解というわけではなく、ひとによっても、人生のタイミングによっても求めるものは異なるからこそ、自分にとって心地よい選択を。

ちょっと遠くのキャンプスポットとして大田さんおすすめの場所が千葉・稲毛海浜公園の「small planet CAMP & GRILL」。2021年4月にオープンしたグランピングリゾートで、気軽に自然を満喫できる。

日常の延長線上でふらっと行って、非日常を味わえる場所。外でご飯を食べたり、夜に火を囲んでみんなで語り合ったり。サバイバルなキャンプと違ってもう一つの「外にある家」という感覚で過ごせる場所です。
滞在の中で、食や循環についても気づきがあります。

コメント: 大田 由香梨さん

日常を客観的に見ることができる二拠点生活。自分の心を知るためのステップとして、まずは休日を“遠くで過ごしてみる”ことからはじめてみては。

大田さん流「旅の時間の使い方」を知りたいひとはこちらから。

取材協力 Stylist/大田由香梨

Channelバックナンバー

心地よく暮らす、ということ。STORYのある女

配信日:火曜日(不定期)

積み重ねて生きていきたい女性のための、衣・食・住 ストーリーの描きかた

text : あゆみ

supervised by

クリエイティブディレクター / ライフスタイリスト
大田 由香梨

スタイリストとして活動をスタートさせた後、ヴィーガンカフェ経営など、衣食住<ライフスタイル>をスタイリングする”ライフスタイリスト”として活動。
by.Sチャンネル「心地よく暮らす、ということ。STORYのある女」で火曜日(不定期)配信中!

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